湯河原町の最恐女子町議、町長選出馬へ
31日の神奈川大学の政策過程論は視点を変えての講義となりました。
首長または経験者ではなく地方議員から見た首長論を語ってもらいました。
湯河原町で町や町議会相手に大暴れをしている土屋由希子町議に登場願いました。
冒頭から土屋節がさく裂して学生たちはさぞかし驚いたに違いありません。
町議に就任して2年2か月しか経過していないのに土屋さんのド迫力は大したものです。
物怖じしないというか自ら思うところを早口でまくし立てていました。
学生たちも新型コロナ対策としてのお座敷券の配布には驚いている様子がうかがわれました。
三密防止が叫ばれているさなか芸者さんたちを守るためとの理由でお座敷券は首を傾げます。
それはおかしいと議会で主張した土屋さんの方が議会内で叩かれたのです。
土屋さんのあるべき首長の姿は説明し説得する努力にあると強調していました。
湯河原町の冨田幸宏町長が土屋さんの問題提起に対し逃げの姿勢であることへの疑問です。
土屋さんと町議会との間で訴訟になっている滞納者リスト問題は町にも責任あります。
議会からの要請に基づいて議員に公開するのが慣例だったとはいえ開示したのは町です。
町長の言い分は議会の求めに応じたまでだとの一点張りでらちがあきません。
土屋さんは講義の中で町長が責任を認め改善していれば裁判にならなかったと述べてました。
町長が説明責任を果たさなかったことが問題を複雑にしたことは明らかです。
土屋さんに女性であることで差別されたりいじめられたりしたことはないのかと聞きました。
湯河原町においては男性であっても同様な仕打ちを受けただろうと述べました。
体制に逆らうことが問題であって性別の問題ではないという説明でした。
土屋さんに議会内で町政を改革することは可能だと思うかと率直に聞きました。
難しいとの答えでした。ならば町長になったらどうかと再質問しました。
その方が手っ取り早いと述べた後、選択肢のひとつだと続けました。
東京で暮らした後自然豊かな地域で子育てをしたいと思い故郷に戻りました。
子育て支援や教育の充実を図り移住者を増やし子供の数を増やすべきだと熱く語ってました。
私は町長選挙へ意欲満々というか出馬間違いなしだと受け止めました。
土屋さんは39歳と若いですが30代の首長は決して珍しくありません。
忖度せずにダメなものはダメという胆力はもはや自他共に許すところです。
湯河原町長選挙は来年4月です。大注目の選挙となることは間違いありません。
30代の女性町議が町長に当選したら神奈川県の地方政治史にその名を刻むことになります。