こざかしい役人の悪事の源泉

新型コロナで事業継続の危機に瀕した事業者のための持続化給付金詐欺が多発しています。

東京国税庁の職員も関与した詐欺グループの摘発には心底驚きました。

昨年経済産業省の若手キャリアが同様の詐欺を働き有罪判決を受けたのは記憶に新しいです。

今度も若手の職員でした。ネットの操作と申請の仕組みに精通していることを悪用しました。

申請する側にとって複雑極まりない手続きも受ける側はさして苦痛ではありません。

複雑であることで逆にあれこれ指図することができ申請者より上に立つことができます。

行政や金融機関の窓口でイラつく原因です。しかし申請者は通してもらわなければなりません。

耐えがたきを耐え忍び難きを忍んだ補助金需給希望者は数多くいると思います。

そんな方々は先に報じられた補助金詐欺事件をどんな思いで聞いたのか興味があります。

いとも簡単にすり抜けて補助金をせしめるお役人の姿にあ然としていることでしょう。

天網恢恢疎(てんもうかいかいそ)にして漏らさずです。悪事はいつかばれます。

頭が良いようでいて間抜けなところがあります。無邪気で危険な連中です。

どうしてこのようなおバカなお役人が生まれてきてしまうかよくよく考える必要があります。

魚は頭から腐るという言葉があります。この言葉を為政者はかみしめるべきです。

為政者たちが自分の都合で勝手な振る舞いばかりをしていればルールの威厳は保たれません。

新型コロナで外出規制を国民に求めているさなかに銀座の高級クラブで酒盛りは許せません。

極めつけはモリカケ桜です。総理大臣ならば規則も捻じ曲げることができると言わんばかりです。

森友事件の公文書改ざんはその最たる事例です。真相は今なお明らかではありません。

担当職員が関係書類の改ざんを苦に自殺に追い込まれた重みに対する自覚が決定的に不足です。

誰が何の目的で改ざんを指示したのかその根本の理由が明確になっていません。

安倍元総理は事件と関係しているならば総理や国会議員の職を辞するとまで言い切りました。

そこまで啖呵を切っていながら事件の真相がうやむやのままであることは矛盾です。

為政者の態度を見て若手職員が自分も勝手が許されると勘違いしても不思議ではありません。

トップが政治倫理はおろか法に反した可能性が消えないのに責任を問われません。

これではまっとうな政治になりません。モリカケ桜問題は今も重大問題であり続けています。

安倍元総理は岸田政権の諸政策について口出しし自らの影響力を誇示してます。

ますますまっとうな政治から遠ざかります。責任の所在を明らかにする方が先決です。