大学生が支える野外体験活動

4日山北町の共和地区で開催された学習会に参加しました。20人ほどの小さな会です。

主催したのは「福島子ども・こらっせ神奈川」です。横浜に拠点を置く団体です。

東日本大震災の後福島の子供たちを神奈川県山北町にキャンプに招く活動を続けています。

事故の翌年の2012年から始まり山北町の協力を得て現在も活動が続いてます。

ここ2年は新型コロナのため夏のキャンプは中止となりました。

それでも昨年野外活動の手伝いをする学生たちによる山北ツアーを実施しました。

コロナに負けず活動を続けている姿に敬服します。それには秘密があります。

呼びかけに応えボランティア活動に毎年新しい大学生が参加してくるのです。

参加した大学生の中から会の活動を支える中心メンバーが育っているのです。

事務局次長の横山満里奈さんは大学2年の時に活動に参加したボランティアでした。

就職後もこらっせの活動に関わり続けています。活動の継続の原動力です。

4日の学習会の時も仕切っていました。大学の後輩も大勢参加していました。

私は6才になるボクと一緒に参加しました。野外活動が大好きなので連れて行きました。

学習会は水から始まりました。足柄の歴史再発見クラブの関口康弘会長が講師でした。

山北町などを水源とする酒匂川の歴史を映像を使い紹介していました。

江戸時代のはじめに流路を人工的にまとめひとつの流れとしたことを説明しました。

その後富士山の大噴火と洪水との苦闘の歴史があったことなどを詳しく解説しました。

酒匂川の水は横浜や川崎の飲料水になっているので大いに関心を深めて欲しいです。

第2部は林業家で山北町議の冨田陽子さんが講師となって山北町の山林の実情を説明しました。

山北町は90パーセントが山林です。間伐が行き届かず山は荒れています。

冨田さんは経営が難しくなった林業家から林地を受け取り林業を始めました。

冨田さんの林に直接入り間伐作業の実体験をしました。ボクも一緒でした。

ここらっせ急斜面での作業でした。スギやヒノキの表面に傷をつけて皮をはぎ取る間伐です。

皮をはぎ取ると水分を枝葉に送れなくなる作用を利用して樹木を枯らすのです。

画像伐採するやり方より簡便ですが皮をはぐのは容易ではありませんでした。

竹のナイフのような道具を樹木と皮の間に差し込んではぎとって行きます。

学習会に参加した大学生たちら参加者は大都市部からです。貴重な体験だったと思います。

大学で講義していておとなし過ぎる学生の姿が気になって仕方ありませんでした。

こらっせでの大学生たちの元気な姿を見て捨てたものではないと思い直しました。