人生100年時代を生きる知恵

日本の100歳以上の人口は86500人ほど。年々伸びています。

私の母もその仲間入り目前です。来月23日で満100歳となります。

18日に仲人っ子の皆さん方がお祝いの会を開いてくれました。

皆さんが「100歳おめでとうございます」と声をかけると違うと返答してました。

「まだ100歳ではなくあとひと月」と訂正してました。頭が極めてしっかりしています。

耳が遠いので細かいやり取りは苦手ですが話の趣旨は完ぺきに理解してます。

理解力を保っていることは老いてもかくしゃくとしている重要な条件です。

母は新聞を丹念に読んでました。文字を読むことは脳に良い刺激を与えているのだと思います。

著名人では瀬戸内寂聴さんが100歳を超えても明晰な理解力を維持されてました。

元々は作家ですので本を読み書くのが商売です。出家後も文字には常に触れていたはずです。

先日ブログで紹介した「新しい道」の唱道者である杉田廣善さんも同じです。

93歳の今も思索し文章を書き記しています。思考力の衰えは全く見えません。

それどころか老いてますます冴え渡っているような感じがしてなりません。

文字を読み考え文章化するという一連の動作は理解力を維持する有力な手法のようです。

パソコンがありますので書くのが多少不自由になっても補うことは可能です。

日記を欠かさず記すこと、私のようにブログを書き続けることもひとつのやり方です。

俳句や和歌も効用があります。一句、一首を紡ぎ出すのにはエネルギーが必要です。

音楽も良いと思います。楽譜は読むのですし演奏は書くのと一緒です。

脳に刺激を与えるはずです。継続していけば理解力の減衰を食い止める効果があるはずです。

血の巡りを良くすると言いますが身体だけではなく脳の活性化についても当てはまるはずです。

文字を読み考え文章化する時は脳内の神経伝達物質が激しくやり取りしているはずです。

身体を動かした時と同様おなかが空くから不思議です。エネルギーの消費が激しいからです。

スポーツやウォーキング、筋トレなどの身体への刺激ももちろん大切です。

同時に脳に直接刺激を与えることに努めることが人生100年時代を生き抜くには不可欠です。

文字を読み考え文章化することはひとりでもできます。習慣化を目指すべきです。

同好の士と一緒に取り組めばさらに刺激的でしょう。仲間づくりが大切なゆえんです。

長生きできることは幸運です。その運を思う存分活かさない手はありません。

理解する力を衰えさせないことが大切です。文字を読むことから始まると思います。