地方議会改革に向けて。
先週19日、「開かれた議会をめざす神奈川市民団体連絡会」から声がかかり横浜で地方議会改革について講演しました。
主催団体は、いわゆるオンブズマンの集まり、神奈川県内各市町で地方議会の活性化や行政の情報公開を目指して活動をされてます。
町長を辞めて既に2年半が過ぎました。現場感覚にちょっと自信がありませんでしたが理想の議会を語って欲しいということでしたので引き受けました。
議会改革を進める原動力はもちろん議会自身ですが成果を上げることができるかどうかは首長の支援も大きな要素だと思います。
私が町長時代、開成町議会も改革に熱心でした。通年議会や議会基本条例の策定、議会質問の際の町長の反問権を認めるなどを実現しました。
開成町の議会改革で大きな特徴は、議員からの一般質問に対する一時回答書を事前に提出する、予算決算の解説やデータを配布し行政の情報公開を進めていることです。
実のある議論をするためには情報がなければできません。議会への情報提供に踏み切りました。事務当局は違和感がありましたが私の判断で進めました。
私が議員とやり取りして参考になるのは現場の意見をきちんと聴取していてその意見に基づいて制度を調べ疑問点を突いてくる質問です。
議員の皆さんもっと現場に出向いて現場からの発想で質問を組み立てて欲しいです。理屈の世界は行政側の方がずっと上手です。行政がビビるのは現場感覚です。
議員ジャーナリストになって欲しいです。そうした研修も必要です。現場の声を聴取しインターネットでデータを調べどんどん行政に疑問点をぶつけて欲しいです。
批判するだけでなく政策提言も議会は求められる時代になりました。これは議員個々人というより議会全体として研鑽を積む必要があります。
議会全体で事業仕分けに挑戦したり、条例づうりに挑戦することで政策提言能力を高められると思います。市民団体の側から積極的に動いたらどうかと提案しました。