参院選の最注目選挙区沖縄

関東地方今年はとてつもなく早い梅雨明けでした。それでも沖縄よりは後です。

夏は南から、冬は北からやってきます。沖縄と北海道は季節の変化を知らせるセンサーです。

天候だけでなく世界情勢も沖縄と北海道を始め周辺地域が変化を知らせます。

江戸時代の幕藩体制を崩壊させたのは1853年アメリカのペリー艦隊です。沖縄から浦賀に来ました。

これ以前に北海道、当時の蝦夷地周辺にはロシアの皇帝の使者が幾度となく来航してます。

第2次世界大戦末期にアメリカは沖縄を総攻撃、占領し日本の敗北を決定づけました。

ソビエトはアメリカ、イギリスとの密約に基づき対日参戦しました。

火事場泥棒のように樺太、千島列島を占領し北方領土問題の端緒となりました。

現代においても沖縄と北海道は日本を取り巻く国際情勢におけるホットスポットです。

10日に投開票が行われる参院選挙で最も注目されるのが沖縄選挙区です。

自民党新人と野党系の現職がガチンコ勝負しています。争点は普天間基地の辺野古移設です。

38歳と若い自民新人は臆することなく辺野古移設の容認を明確にしました。

普天間問題を前面に出すと争点が先鋭化するとして避けてきたやり方を変えました。

野党系の現職は辺野古移設反対のシンボル的存在の議員ですので天下分け目となりました。

11月には沖縄県知事選挙が控えています。この選挙に決定的影響を与えます。

自民党新人が勝てば移設反対の玉木デニ―知事の再選に暗雲が立ち込めます。

4年前は翁長武志知事の急死による弔い選挙でした。玉城知事は幸運でした。

今度の選挙はそうした風はありません。ウクライナへのロシアの侵略でむしろ逆風です。

辺野古移設の是非が真に問われるのが沖縄県知事選挙です。前哨戦が今度の参院選です。

このふたつの選挙は日本の外交にも多大な影響を及ぼすことは確実です。

自民が勝てば普天間基地の移設問題に一定の方向性が見い出せることになります。

野党系が勝てば対立は続きます。この状況は中国を利すことにつながるのが頭の痛いところです。

個人的には決着をつける時期だと思ってます。参院選の自民候補の勇気を評価しています。

普天間基地の辺野古への移設問題の是非を争点から逸らしませんでした。

参院選でまず白黒がはっきりつきます。選挙らしい選挙にしたと思います。

北海道は自民と立民の力関係を見るのに最適な選挙区です。立民の牙城であるからです。

6年前は自民1野党2、3年前は自民2立民1。今回は立民と国民の分裂で自民に分があります。

ここで立民が意地を見せられれば事件です。泉体制を維持する理屈となりえます。

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