主要政党の外から日本の政治状況を見る

国政選挙は供託金が高額です。ひとり選挙区選挙で300万、比例代表で600万かかります。

参院選挙の場合は比例と選挙区合わせて10人以上擁立しないと比例への届け出ができません。

供託金の最低ラインは比例代表1人の600万と選挙区9人の2700万、合わせて3300万です。

選挙で5人以上の国会議員を確保するか2%以上の得票を得れば政党助成金の対象となります。

伝統ある社民党でさえ政党要件確保に四苦八苦して辛うじてクリアしました。

政党助成金の対象となることのハードルが高さが理解できると思います。

助成金の対象でないいわゆる諸派政党は資金の確保が半端でなく大変なはずです。

比例代表の諸派政党を見てみますとタカ派的主張を展開している政党が目立ちます。

「新党くにもり」「日本第一党」「維新政党・新風」の3党です。

上記3党ほどタカ派色は強くないものの「ごぼうの党」と「参政党」があります。

「ごぼうの党」は著名なユーチューバーが関わりネットで注目を集めました。

「参政党」は政治家経験者もいて政治家育成塾とセットのところに特色があります。

ホームページで寄付額を公表してます。5億円の目標に対し4億3千万を超えてました。

比例代表で1議席2%以上の得票を得ました。既存政党に飽き足らない層を集めたと思います。

このほか「幸福実現党」がありますが宗教団体がバックですので成り立ちが違います。

右寄りの諸派政党が比例に候補者を出せることは資金確保できる支持基盤があるということです。

「れいわ新選組」は今度の参院選で衆参合わせて5議席。小政党の仲間入りです。

党の顔であり集票マシーンの山本太郎さんは今回は東京選挙区で当選。神出鬼没です。

NHK相手の特異な主張に徹する「NHK党」も要件を維持して比例代表で1議席得ました。

タカ派に対抗するリベラルな諸派は比例代表には名を連ねてません。

神奈川の選挙区選挙に目を移しても比例代表と同様の傾向が伺えます。

「維新新党・新風」「日本第一党」「新党くにもり」が候補者を立てました。

ようやくリベラル諸派かの候補者がいました。「共和党」です。鳩山由紀夫元総理が代表です。

選挙区選挙の方で興味深いのは独自の主張を展開する無所属候補がいることです。

誰もが明るく前向きに暮らせる社会。全マイノリティ支援。富裕層政治にNO。

主張はそれぞれですが思いは爆発してます。全員300万円の供託金は没収です。

選挙は心置きなく主張できる場です。存分にその場を活用したことは記録に残ります。

最後に選挙とSNSの一体化が進みました。特にミニ政党や諸派、無所属の出馬を支えてます。