続・小田原市の加藤前市長の再出馬…ありと見た!

先月小田原三の丸ホールの小ホールで開かれたコンサートを聴きに出かけました。

高校時代の同級生でヒカシューの巻上公一さんが主宰する前衛的な催しでした。

新しい芸術文化の創造の拠点として加藤憲一前市長が精魂込めた建物です。

西側にそびえる小田原城がお堀をはさんで一望でき景観は見事でした。

竣工までは紆余曲折が続き加藤市長の3期12年の任期をまたいでようやく姿を見せました。

良くも悪くも加藤さんのまちづくりのシンボルとなる建築作品です。

良い面では時間をかけて入念に練られたために評判が良いホールです。

イベントが続きホールの予約は好調です。コロナ禍にあっても人気を呼ぶのはさすがです。

一方で日の目を見るまでの時間がかかり過ぎたことは否定できないと思います。

神奈川大学の講義の中で加藤さん流のまちづくりは時間がかかると質問しました。

ある程度トップダウン的手法を取らないと議論が錯綜してしまう危険性を指摘したのです。

三の丸ホールをめぐる議論の過程はまさしく典型だったと私は思います。

加藤さんのハンドリングが強力であったならば2,3年完成が早まったと見てます。

加藤さんは何から何まで熟柿作戦ではないと釈明してましたが反省点だと思います。

小田原に素晴らしい芸術文化の創造拠点が誕生したことは紛れもない事実です。

神奈川県西部地域の文化芸術活動の核として躍動していくことが望まれます。

そのためには人財が不可欠です。加藤さんがもう一度市長を目指すならば力点を置いて欲しいです。

7月5日の講義には京都市の門川大作市長がオンラインで参加してくれました。

事前準備で京都市のスタッフの皆さんとやり取りしました。能力値が高いと思いました。

門川市長は観光を物見遊山と捉えずに教育や文化更には平和の創造まで視野に入れていました。

市長肝入りの施策を展開するには市長の意図を深く理解するスタッフがいなければなりません。

加藤さんが文化芸術の創造拠点都市として小田原を位置付けるのであれば人財確保は急務です。

ネット時代ですので世界を視野に小田原の文化芸術をデザインできる人財が欲しいです。

加藤さんは今からそうした人財を探し再登板の準備をすべきだと思えてなりません。

小田原市江の浦には世界的芸術家の杉本博司さんが手がける芸術拠点が建築中です。

NHKEテレの日曜美術館で詳しく紹介されてました。小田原市の新たな宝です。

杉本さんと堂々と渡り合える見識を持つスタッフがいれば世界とつながります。

小田原には底力があります。加藤さんの次なる挑戦は芸術文化創造都市の実現だと思います。