学校という「ハコモノ」が日本を救う!
23日小田原駅ちかの市民交流センターで教育講演会がありました。
主催は新進気鋭の小田原市議の小谷英次郎さんです。70人ほどの席はほぼ満席でした。
講演者は神奈川大学人間科学部教授の大竹弘和さんです。私の畏友です。
大竹さんより小谷さんと一緒に連続講演会を実施すると聞いて駆け付けました。
連続3回の講演で第1回目は総論です。大竹理論のエッセンスが語られました。
大竹さんは教育の専門家ではなく公共施設を効率的に運営する官民共同事業の専門家です。
公共施設を民間事業者が委託する指定管理者制度にいち早く注目した方です。
『学校という「ハコモノ」が日本を救う!』という著書を間もなく出します。
この本の概要を1時間20分ほど述べました。初めて聞かれた方は驚かれたと思います。
学校を学校教育と施設に分離して考えるというのが大竹さんの基本です。
教育内容についてはその方面の専門家の英知を結集して詰めていくと割り切ってます。
大竹さんが着目しているのは学校という施設の利用があまりに非効率だという点です。
一般的な教室だけでなく音楽室も体育館も調理室もあります。利用は授業の時だけです。
住民参加で学校をもっと利活用して学校をフル稼働の学びの場にしようというのです。
教職員は手が回りません。民間企業の知恵を導入しなければできません。
民間企業と連携して学校という施設を活用するシステムが回るようにしようとの提案です。
低料金で様々な学びの機会を提供することで教育格差の解消を目指すということです。
多額の費用がかかる塾に行けない子供たちへのサポートになると情熱込めて語ってました。
子どもたちの平均的な体力は低下傾向にあり待ったをかることが不可欠です。
学校を活用して運動を指導できれば体力の向上に役立つことは間違いありません。
大竹さんはどこかでモデル的な実践の場を求めたいと切望していました。
大竹さんが小田原で講演会を開催したのは小谷さんに実践を期待しているからだと思いました。
小田原市も子供の数の減少で公立学校の統廃合を検討せざるを得ない時期です。
この時期に合わせて学校の利活用の在り方を根本から見直すチャンスだと大竹さんは見ています。
小谷さんが大竹理論を活かし小田原らしい教育改革プランをまとめることを期待します。
大竹理論はあくまでも机上の理論です。どこかで実践して初めて生命が吹き込まれます。
大竹さんは小谷さんに白羽の矢を立てたのだと思います。小谷さんの踏ん張りどころです。
小田原を始め全国各地で大竹理論の教育改革が産声を上げれば社会革命につながります。