平塚市の落合市長の不祥事をきっかけにツインシティー構想を考える。

神奈川県平塚市の落合克宏市長が開発予定地の土地を購入していたことが明るみに出ました。落合市長は売却することで決着を図る意向だと報道されてます。

984平方メートルの土地を知人に頼まれて2010年に購入し名義は妻の名前にしたと説明しています。落合市長は当時市議で翌年4月市長に当選しました。

私は落合市長と面識もあります。仰天しました。これはまずいです。落合市長は、市議会や市民の納得が得られるよう説明責任があります。

落合市長が土地を購入した予定地の計画は半端なものではありません。神奈川県が中心となってまとめた「ツインシティー構想」の予定地です。

相模川をはさんで両岸の平塚市と寒川町を一体にして新たな都市を創る構想です。新幹線新駅の誘致ともセットとなっています。

落合市長の問題がこじれて混乱しますと構想自体が頓挫する可能性も出てきます。そうなれば神奈川県の将来に多大な影響を与えると思います。

ツインシティー構想は、環境との共存共栄が厳しく問われ、人口減少と少子高齢化が同時進行という困難な時代にあって未来を拓く可能性を秘めているからです。

平塚市域だけで68haにも及ぶ大規模な都市構想です。ただ単に開発して工業区域や住宅区域を造成すれば良いという代物ではありません。

農業振興の地域づくりを先行させて農業との共存を図る、ふるさとの樹木を植えて鎮守の森作りも進める。自然エネルギーの最大限の活用を行う。

神奈川県はおろか日本の都市開発のモデルとなれます。更に将来県庁を横浜から移転するとしたらこれほどの適地は考えられません。

ピンチはチャンス。今回の不祥事をきっかけにして平塚市にとってツインシティー構想とはいかなる意味を持つのかを考える好機にして欲しいです。