中国が台湾を取り囲むかたちで大規模な軍事演習を実施ています。

アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問に抗議の国家意志を表明するためです。

台湾の蔡英文総統は民主主義と自由を守るため断固立ち向かうとしています。

『中国の危機と世界』という著書が最近出版されました。読みました。

副題に「強権国家、終わらないバブル、人民共和国崩壊」とあります。

内容は副題を具体的に解説してます。結論は中国は崩壊するとなってます。

俗にいう嫌中本の類ではありません。れっきとした研究者によるものです。

著者は大坂公立大学教授で中国経済を専門とする有賀敏之さんです。

研究書ではなく一般向けの本ですので読みやすいです。中身は極めて刺激的です。

すでに述べたように中国の崩壊の予言の書というより断言の書です。

有賀説に従えば中国経済は崩壊が始まっていて国家権力が糊塗しているに過ぎないとなります。

中国経済を支えているのは官民挙げての土地バブルで崩壊が始まっています。

不動産大手の恒大グループの経営危機は知れ渡っています。これは序の口だとしてます。

倒産予備軍の企業があまた存在し崩壊の引き金が引かれれば連鎖状況に陥るというのです。

中国を訪れると大都市、地方都市に限らず高層ビルが林立しているのが目につきます。

大都市では億ションは当たり前です。富裕層が不動産投機で購入するというのです。

居住しているとは限りません。日本の1980年代末期のバブル状況をほうふつとさせます。

日本とは規模が違います。広大な全国各地で不動産バブルが生じるのです。

崩壊すればその経済的なショックは計り知れません。有賀さんは崩壊確実としてます。

崩壊後の国家体制の在り方まで大胆に予測しています。分離独立する地域も出ます。

人権問題で欧米から非難を浴びている新疆ウィグル自治区やチベット自治区は可能性高いです。

台湾も中国の圧力に耐え忍べば中国からの自立の日も夢ではないことになります。

有賀さんは1991年旧ソ連の崩壊後に緩やかな国家連合ができたことを念頭に置いてます。

同様な国家連合を目指すもののロシアのような中心国家がないので時間がかかると見てます。

国家連合の形態になる過程で政治的混乱は避けれません。共産党一党支配は幕を閉じます。

指導層はまともな死に方をしないとまで有賀さんは書きこんでいます。

この著書は波紋を呼びます。有賀さんがメディアに頻繁に顔を出す日も遠くない気がします。

21世紀は中国の世紀のような予言が一般的な中で真逆の予測を断言しています。

有賀さんはチャイナXデイの到来は間違いないと自信に満ちあふれてます。