続々・新冷戦から第3次世界大戦へ?

ロシアが支配するクリミア半島で基地や司令部が攻撃を受けました。

ロシアが反撃をして戦線が急拡大する可能性も出てきました。危険な空気です。

16日のウクライナ人国際政治学者の講演会には自民党の石破茂さんも参加してました。

日本もNATOのような集団安全保障の枠組みに参加することを検討する必要性を語ってました。

この場合は現行の憲法の解釈では不可能です。憲法改正が必須条件となります。

昨日紹介したエマニュエル・トッド氏は日本は核武装すべきだと主張しています。

核武装することで日本は軍事的に自立ができ安全保障に寄与するというのです。

集団安全保障の枠組み参加にしても核武装論にしても堅持してきた国策の大転換です。

即座に極論と決めつけないで冷静な議論を興すきっかけとなることを期待します。

ロシアの軍事侵攻で西側諸国とロシアの分断が進む一方で中ロの接近が懸念されます。

インドなど中立的態度をとる国もあります。世界は揺れ動きつつあります。

日本は、対立するロシア、中国、北朝鮮に囲まれています。安穏とはしていられません。

トッド氏が指摘しているようにアメリカが弱体化してます。新自由主義で国内経済が痛んでます。

日米同盟だけに依存し続けることは危うさが伴います。修正が必至です。

安全保障環境が激変している中でこれまでタブーとされた議論も封印を解くべきです。

これまでの政策を継続するにしても国民全体でその意義を共有し直すことは絶対に必要です。

政府・自民党内での防衛見直し論議は精力的に進むことは確実です。

穏健な立場の岸田総理が防衛力強化は最重要課題と言ってるのですから大胆に進むと見ます。

平和主義を掲げてきた連立与党の公明党も立ち位置をいつまでもあいまいにできません。

現下の安全保障環境に対する党として見解を再整理する時期に来ました。

立民党や共産党の行動を注視してます。政府自民党への説得力ある対案が期待されます。

敵基地攻撃兵器が過度の防衛力とするならあるべき防衛水準を示さなければなりません。

政府・自民党と距離のある立民党と共産党の真価が問われる局面です。

日本維新の会や国民民主党も独自案があるならば今こそ提示する時です。

日本の安全保障に資すると思われる現実的な提案を示せれば存在感が高まります。

国会で熱い議論が戦わされること自体が日本の防衛力の強化につながります。

どのような提案を提起するにせよ自分の国は自分で守るという意識が基本です。

秋の臨時国会から始まる国会論議を手始めに防衛論議の深化を切望します。

第3次世界大戦の危険性をはらみつつ新冷戦は始まりました。国会の力量が問われます。