脱安倍政治が岸田総理の苦悩を解消する
岸田総理が新型コロナに感染し30日まで療養と報じられました。
総理自ら行動制限を取らない夏休みを満喫し感染したのはバツが悪いです。
岸田総理の変調は「らしさ」が失われ出したころから始まってました。
熟慮型の岸田総理が安倍元総理の国葬を迅速果敢に決断しました。
党役員人事及び内閣改造をお盆休み前に前倒しして断行しました。
突如決断の人となった岸田総理を待ち受けていたのはコロナ感染と内閣支持率の急落です。
毎日新聞社の調査では36%まで落ち込みました。不支持は54%で逆転しました。
自民党を中心に旧統一教会との関係が根深いことが次々と明るみに出ています。
内閣改造効果は吹き飛びました。出直しどころか早くも傷物の印象です。
旧統一教会問題は安倍元総理の国葬への反対論を勢いづかせてしまいました。
タカ派的な安倍政治に反発していた層以外にも国葬反対論は拡大したままです。
人事は既に行いました。国葬は9月27日と閣議決定済みです。後戻りできません。
全数把握か定点観測かは厚生行政の処理の問題です。コロナ対策と直接の関係はありません。
定点観測にした場合、世界の中で日本だけが患者数の把握が異なるのは違和感あります。
コロナ問題を考えるとなぜ岸田総理は内閣改造を急いだのかわからなくなります。
後藤大臣から加藤大臣に交代させると何が違うのか見えてきません。
ともに旧大蔵省のエリート官僚です。あえて交代の理由がみつかりません。
今回の人事が時間不足の中で進められたことの象徴のように見えます。
岸田総理を悩ませているのは安倍元総理の亡霊に思えてなりません。
岸田総理が総理の座を射止める決定打は安倍元総理の最終的な支持でした。
党内タカ派からの支持基盤のない岸田総理は安倍元総理にすがるかたちでした。
安倍元総理が銃殺されると悲劇に報いようと国葬に踏み切ってしまいました。
安倍元総理の非業の死は旧統一教会という厄介な問題を自民党に遺しました。
振り払おうとして人事を強行したところ逆に火の粉をかぶる結果になりました。
安倍元総理の亡霊は岸田総理にまとわりついて離れません。岸田総理の前途を暗くしてます。
岸田総理は療養中に「らしさ」を取り戻すことが何より重要だと思います。
安倍元総理に過剰に配慮することは逆に自らの首を締めるだけです。
保守本流の総理としての自負を回復し保守本流が描く日本の道を示すしかありません。
安倍路線の継承すべきところは継承する一方で安倍政治と決別も必要です。
旧統一教会との関係を断つことはその象徴となります。決断の人になって欲しいです。