体罰を考える。
開成町の小学校で28歳になる男性の先生が小学6年生の男の子に平手打ちをして怪我をさせたことがわかりました。
注意したのに言うことを聞かなかったので体罰したということです。私は、その場に居合わせた訳でもありませんし、子供のそれ以前の行動も判りません。
また子供の家庭とどんなやり取りがあったのかも判りません。しかし、警察が、事件として扱ったということは行き過ぎた体罰の要素が強かったのだと思います。
体罰といえば、1980年代に傷害致死事件を引き起こし、大きな社会問題ともなった戸塚ヨットスクール事件があります。
過酷な体罰を行い入寮生を死亡させたものです。戸塚宏校長は実刑判決でした。2006年に刑を終了してヨットスクールの校長として復帰しました。
昨日、千葉の舞浜のホテルで戸塚ヨットスクールを支援するパーティーがありました。知人の紹介が有り出席しました。
戸塚さんの考えを直接聞いてみたかったからです。本人は参加されていませんでしたが、石原慎太郎さんが支援する会の会長です。
戸塚さんは、体罰は必要と揺るぎない信念を持っていました。人は危機に陥った時の恐怖を乗り越えた成長するというヨットレースで培った信念です。
戸塚さんの苦境にも負けない信念の強さには敬意を表します。しかし、私は、体罰には反対です。愛のムチといっても愛かどうか判らないからです。
人を過剰に怖がらせて指導するということは、いくら愛情があっても過ちだと思います。怖れと愛は真逆ですので両立は無理です。
私が思う本当の強さを体現しているのは、ガンジーとかマザーテレサみたいな存在だと思います。体罰で身につく強さだとはとても思えません。