小田原市議会ネット傍聴記
小田原市の守屋輝彦市長の行政視察や旧統一教会との関係をめぐる報道が相次いでます。
市議会では小谷英次郎議員が追及の先頭に立ってます。昨日一般質問がありました。
午前10時半から2時間ほどネットでのライブ中継を視聴しました。
小谷議員は早稲田大学の雄弁会の出身です。潜在能力は際立って高い地方議員です。
しかし雄弁であることと鋭く問題点を抉り出すことは別次元の課題です。
質問が多方面にわたり照準が絞り切れずまくし立てただけに終わった側面もありました。
質問を絞り込んでじっくりと詰めていく手法をぜひ学んで欲しいです。
いちばん聞きたかったのは昨年10月18日の竹中工務店視察に関する事柄です。
4日後に大規模公共工事の市立病院の入札結果が発表され竹中が受注しました。
事前の視察は常識外れです。この行為に対する守屋市長の責任追及です。
入札に関する情報を事前に把握していた上での視察であることは判明しました。
しかし守屋市長は国のモデル事業への提案を立案するための視察だと強調しました。
訪問時期の不適当さに対する反省の言葉を引き出すことは最後までできませんでした。
小谷議員の調査により見逃せない新たな事実が判明したことは成果でした。
小谷議員の10月18日の市長の行動についての質問に対するやりとりです。
視察終了後市長ともうひとり幹部職員の2人が別行動であったことがわかりました。
守屋市長は私的な行動と説明し「病院建設問題とは関係ない。」と加えました。
付け足しの答弁の方が気になりました。わざわざ言う必要がないのにと思いました。
最後の視察先は銀座です。他の職員と別れて私的な行動とは何かひどく気になりました。
ひとりの幹部職員と一緒なのかどうかも今ひとつ明確ではありませんでした。
竹中視察を伏せていた過去の経緯があります。不信感を持たれないよう明確な説明が必要です。
守屋市長が強調して止まない竹中視察の正当性が崩れる可能性があります。
重大な要素をはらんでいる問題なので視察終了後の行動を解明する必要があります。
市議会の本会議のやり取りですのでマスコミ各社も聴いていたと思います。
マスコミの調査報道を期待する分野です。この手の問題の解明は市議よりプロですから。
旧統一教会の関連イベントに出席していた問題で守屋市長は謝罪の言葉を述べました。
一方旧統一教会の事務所に市長の後援会報が置かれていたとの指摘に把握できないとしてました。
8月25日の定例会見で「今後の関係を断つ。」と述べたと報じられました。
答弁に矛盾があると思いました。この辺りはもっと厳しく追及して欲しいです。