岸田総理の迷走を止める”禁断”の一手

イギリスのエリザベス女王の国葬が日本時間の19日夜行われました。

イギリスや連邦諸国だけでなく世界の国々から深い弔意が示されました。

一方わが日本で国葬の対象となった安倍元総理をめぐる評価は定まりません。

国葬反対の声は収まらないどころか強まる一方です。反対世論の中での式典となります。

今日の事態を招いたのは岸田総理の速断です。周到に意見を聞いていればこうはなりません。

反発が出てからの岸田総理の言動は異様です。じっとしていられないかのようです。

お盆休み前の内閣改造・党役員人事の断行。火消しにはなりませんでした。

極めつけがエリザベス女王の国葬への参加検討でした。耳を疑いました。

岸田総理は何でもかんでも「検討する」と答えるのが常日頃の態度です。

「遣唐使」をもじって「検討使」とやゆされる向きがあるほどです。

天皇、皇后両陛下が参列する場に総理が一緒に出かけることまで検討するとは驚きました。

国葬の挙行、超円安に物価高、ウクライナ情勢の激変、米中対立と防衛費の扱い。

当面する難問がうずたかく積まれています。さばけるのかひどく懸念されます。

脱炭素・エネルギー政策、新しい資本主義の実現、人口減少・少子高齢化対策。

中長期の深刻な問題も待ったなしです。大変な政治力が必要です。

旧統一教会問題は収まりません。国から地方へと拡大が続きます。

国葬は終わっても違法な国費支出だとして裁判が続く可能性が高いです。

今年7月の参院選直後の高揚した状況は一変しました。低空飛行が余儀なくされます。

抜け出る手立てが見当たらないのがしんどいところです。不安定政権は国益を損ねます。

かすかな光明は新型コロナが収束の兆しが見えてきていることです。

WHOのテドロス事務局長がパンデミックの終焉をほのめかしました。

朗報です。岸田総理としては思い切った制限緩和措置を取れる可能性が見えました。

超円安なのでインバウンド観光や製造業の国内回帰、農業の輸出が考えられます。

経済を回して日本国内に活気を取り戻すことができれば窮地を脱せます。

それ以外に打つ手はないと思います。しばし経済の岸田の一点突破が必要です。

加えて内閣を支える影の柱が必要です。”禁断”の一手が考えられます。

支える裏方がいないことが迷走を招いているのは明らかです。副総理を置く策です。

適任者は菅前総理以外にいません。裏で力を発揮するタイプだからです。

ただし総理で失敗したマイナスイメージがあります。よって禁断と書きました。

菅副総理案は、岸田総理が禁じ手ではなく奥の手だと決断すれば実現します。