9月1日現在で日本の100歳以上の人口は9万526人です。52年連続増加とのことです。

私の母も7月で100歳になりましたのでお仲間に入れてもらってます。

耳が遠いのと歩くのは多少不便がありますが頭はしっかりしていて元気です。

ひと昔前の高齢者のイメージと現在は激変していることがわかります。

日本を代表するシンガーソングライターの井上陽水さんに老いを歌った歌があります。

「人生が二度あれば」という曲です。出だしは「父は今年二月で六十五」です。

「顔のシワは増えてゆくばかり」と続きます。現在の65歳との違いは如実です。

二番の歌詞は「母は今年九月で六十四 子供だけの為に年とった」です。

現代の64歳の女性のイメージとはかけ離れています。驚くばかりです。

陽水さんがこの曲を発表したのは1972年です。沖縄返還、日中国交正常化の年です。

半世紀前は陽水さんが歌った65歳と64歳の夫婦のイメージは決して稀ではなかったのです。

日本人の平均寿命は男性が81.47年、女性が87.57年です。急速な伸びを示しました。

陽水さんは老夫婦の晩年を悲嘆しもう一度人生があればと叫んでいます。

現代は明らかにもう一度の人生が可能なだけの長さを用意してくれています。

100歳以上の人口が1万人を超えたのが1998年。翌年『定年後』が話題となりました。

岩波書店が第二の人生を考えるということで定年後の生き方を探った本を出版しました。

老後は余生という発想の転換を問題提起し画期となったと評価してます。

現在は65歳以上で働いている人の割合は25.1%で9年連続の上昇とのことです。

20数年で「定年後」の捉え方にも大きな変化があることが容易に想像されます。

70歳あるいは75歳ぐらいまでは働きその後第二の人生を考える傾向が強まると思います。

こうした傾向は男性だけにとどまらず女性にも当てはまると思います。

人生のライフステージの捉え方の変化はまちづくりにも影響を及ぼします。

働きたい希望がある人は年齢に限らず職を提供するサービスが必要です。

軽度で下請け的な労働を安価で提供するシルバー人材センター的発想は時代遅れです。

高度な能力を有する高齢人材が増えてます。多様な働く場の提供が必要です。

一方で社会貢献をしたい高齢者への支援も必須です。こちらも発想の転換が迫られてます。

純然たるボランティア活動ではなく一定の報酬が得られるような方向が流れだと思います。

行政側に社会貢献活動型の小さな法人づくりへの助言ができる窓口が欲しいです。

働くことは元気で長生きの強力な応援団です。行政がもっと力を注ぐ分野だと思います。