音楽でウクライナに平和を

秋分の日の23日、ウクライナの民族楽器バンドゥーラのコンサートがありました。

開成町のかやぶき屋根の古民家瀬戸屋敷の土蔵で少人数の限定コンサートでした。

午後2回、各1時間あまりのコンサートで一回15人限定です。ぜいたくなひと時でした。

新型コロナのため人数制限が厳しく結果としてそうなってしまったのです。

美しい民族楽器の音色と透明感あふれる歌声に心洗われました。

開成町の小林ひとみさん、平野由利子松田町議、下山千津子開成町議3人で主催しました。

ウクライナ人で日本で活躍中の歌手でバンドゥーラ奏者のカテリーナさんを招きました。

ウクライナに一日も早く平和をという思いを伝えるためでした。

最初は瀬戸屋敷の庭を使い人数を集めてと企画を立てましたがコロナが阻みました。

土蔵で少人数開催を余儀なくされました。人数が減ると困るのは費用の調達です。

強力な応援団が出現しました。秦野市の関野建設が特別協賛企業に手を挙げてくれました。

社長夫人が油絵の画き手で会場の土蔵で所蔵作品の展示会まで開催してくれたのです。

実行委員会一同、感謝の言葉もない様子でした。企業の社会貢献だと思いました。

カテリーナさんが演奏するバンドゥーラの美しい響きの背後には悲しみが横たわってます。

2月のロシアのウクライナ侵略により母国は戦禍にあえいでます。

カテリーナさんは3月ウクライナの首都キーウから母親を避難させました。

昨日のコンサートには母親も出演し民族衣装をまとい母国の曲を一曲披露しました。

バンドゥーラは85本弦があり重さは8キロ、ケースに入れると10キロにもなります。

ピアノと同じ要領で音を出すとの説明でしたが門外漢の私にはわかりませんでした。

盲目の人の楽器だったということです。だから抱きかかえるように演奏するのです。

日本の琵琶を大型にしたようなものです。盲目という意味でも共通性を感じました。

ウクライナの第二の国歌と呼ばれている楽曲の美しさに魅了されました。

日本語の歌の披露もありました。赤い鳥の「翼をください」でした。

「この大空に翼を広げ飛んでいきたいよ 悲しみのない自由な空に翼はためかせいきたい」

大好きな曲です。心に響きました。平和への願いも詰まってました。

最後は共演者の地元歌手の橋本京子さんも入り「ふるさと」を合唱しました。

土蔵内が温かい雰囲気で一体感に包まれました。自ずと拍手が起こりました。

カテリーナさん本日夜9時からNHKBSプレミアムで放送される番組に出演されます。

歌手の庄野真代さんとコラボすると語ってました。是非ご覧になってください。