岸田政権の近未来を占う

岸田政権は疫病神に取り付かれてしまっているかのようです。厄払いが必要です。

岸田政権は政権誕生の経緯からして保守本流らしさを発揮できな構図です。

自派閥である宏池会は党内第4派閥で第1派閥の安倍派の協力があって誕生しました。

宏池会と安倍派の清和会とは水と油とは言いませんが政治的立ち位置に距離があります。

宏池会は防衛力強化よりも経済重視路線、清和会は国家主義的傾向が強いです。

岸田総理が新しい資本主義を掲げて分配を重視しようとしても抵抗があります。

ましてや安倍元総理に関わるスキャンダルを暴くなどもってのほかとなります。

岸田総理は政権誕生時点から政権運営の自由度が制約された政権だといえます。

こうした状況の中で降って湧いたのが安倍元総理銃殺事件でした。

犯行の引き掛けになったのは旧統一教会への献金による家庭の崩壊でした。

安倍元総理とも関係が深いとの疑惑自体が岸田政権を苦しめています。

同時に安倍元総理の消滅により政権を支える構造を激変させてしまいました。

心棒不在の政権となりました。コマならば迷走の挙句に動きを止めます。

そうはさせまいと国葬の断行など様々な手を打ったものの誤算の連続でした。

岸田政権は失速状態となりました。相当に深刻な状態だと私は見ています。

心棒の代替が見当たらないからです。前途は悲観せざるを得ません。

政権発足時から今日を予感させる事件がありました。甘利幹事長の辞任です。

甘利幹事長は安倍派からの幹事長の起用では露骨すぎるとの判断からだと思います。

安倍元総理ともちかい甘利さん起用で安倍派との関係を取り持とうとしたはずです。

金銭スキャンダルがくすぶっている甘利さんへの反発は根強かったです。

昨年10月の衆院選で甘利さんは小選挙区で落選し比例復活という屈辱を味わいました。

麻生副総裁が甘利幹事長の実現に深く関与したのは間違いないところです。

麻生さんのささやきは危険が伴うとこの時に察知しなければなりませんでした。

しかし岸田総理は安倍元総理銃殺後の対応でも同じ過ちを犯してしまいました。

国葬の断行は麻生さんの発案ではないかとの憶測記事が流れています。

麻生副総裁は安倍前総理亡き後の心棒どころか疫病神になってしまったかのようです。

岸田政権は心棒不在のまま内外ともに難問山積の真っただ中を進まざるを得ません。

旧統一教会、円安・物価高、北朝鮮ミサイル、防衛費、人口減少・少子高齢化、GX・DX。

心棒不在の政権がさばくには荷が重過ぎます。迷走は止まらないと見た方が良いです。

来年4月の統一地方選挙の結果次第で5月の広島サミット後から政局が動く可能性あります。

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