見せかけの国民保護は税金の無駄遣い

4日朝の北朝鮮による弾道ミサイル発射実験には驚いた方も多いと思います。

NHKでニュースを見ていたら北朝鮮の弾道ミサイルが日本上空を通過だと伝えてました。

全国瞬時警報システム、いわゆるJアラートによる警報でした。

通過地域として北海道と青森のほかに東京都の島しょ部が入ってました。

このような広範囲が対象になるのかといぶかっていたら島しょ部はミスだということでした。

緊急避難を呼び掛けられて外に飛び出したらミサイルが落ちて来たなんてことがあり得ます。

朝7時半前の警報と通過はほぼ同時です。実質的には役に立たないと言って良いです。

多額な予算をつぎ込み整備したところでミサイルから国民を守ることはできません。

政府も問題を重大視して松野官房長官は改善策を検討することを表明しました。

当たり前です。下手すれば無用の長物となりかねない代物です。

問題点がどこにあったのか徹底的に検証し国民に示し国会でも大いに論議して欲しいです。

厚生労働省が立ち上げた新型コロナの接触アプリCOCOAでも不具合が相次ぎました。

全数把握の見直しを受けて河野デジタル担当大臣はサービスを停止すると表明しました。

開発費用は随意契約で3億9千万、税金の無駄遣いの典型ではないでしょうか。

防災行政無線の設置費用は膨大です。Jアラートの体制強化にも毎年3億から4億円強かけてます。

自民党国防部会ではJアラートの有効性について疑問の声が相次いだと報じられました。

これだけお粗末なてん末となった訳ですので当然の疑問だと思います。

自民党国防部会にはJアラート問題と同時進行で再検討してもらいたい問題があります。

ミサイルへの反撃攻撃についてです。本当に有効性があるのか徹底検証が不可欠です。

技術的に有効性が保障されないのに勇ましい声に流されて税金投入があってはなりません。

Jアラートのように実際は役に立たないとなったら税金の無駄遣いは膨大なものになります。

国地方の借金残高は1200兆円です。国民総生産の2.2倍弱となってます。

財政が借金まみれで金利を引き上げることができず円安を招く一因となってます。

税金の無駄遣いは厳に慎まなければなりません。防衛費も聖域ではないはずです。

政府は年内に防衛費に関わる方針をまとめると伝えられます。5年で倍増との報道も出ています。

税金を積み増しても有効でなければそもそもの目的が達成できません。

その象徴となりそうなのが敵基地への反撃ミサイルシステムです。

実効性があるシステムなのか否か徹底議論を行い無駄遣いは断じて避けて欲しいです。