陰謀論から見たウクライナ戦争

私たちが通常目にするに西側の報道とは次元を異にする見方があります。

いわゆる陰謀論です。ウクライナ有利な情勢になっても消えることはありません。

以前ブログで紹介したことのある田中宇さんの最近の論説には驚きました。

https://mail.google.com/mail/u/0/#all/FMfcgzGqQvtJKjkwDrFnQqqscwzQKGkB

大前提があります。アメリカを牛耳っている勢力についてです。

諜報機関や軍の特殊機関を母体とする政府とは別の勢力があると見ています。

それを操っているのが陰の勢力です。よって陰謀論となります。

陰の勢力の隠された意図はなんと自国であるアメリカの弱体化です。

理由はわかりませんがアメリカの覇権に見切りをつけているとのことです。

この大前提を踏まえないと陰謀論者が語る世界情勢は訳が分からなくなります。

2014年にウクライナは親ロ政権から親欧米政権へと転換しました。

アメリカの諜報機関が糸を引く親欧米派によるクーデターとの見方です。

ロシアは重要な軍港があるクリミアを勢力下におくために併合を断行しました。

ウクライナの親欧米政権は内戦を激化させロシアを刺激し続けました。

その最終結末が2月24日のロシアによる軍事侵攻だということです。

アメリカの諜報機関などによって仕掛けられた戦争という見方になります。

アメリカの諜報機関がウクライナという仮面をかぶって戦争しているとも言えます。

ロシアからクリミアに架かる大橋が破壊されました。ウクライナのテロだと見ています。

ここから先は思いもよらぬ論理展開となります。仰天しないでください。

アメリカの諜報機関によってそそのかされた事件で目的はプーチン政権支援にあるというのです。

テロの発生はプーチン政権の求心力を高めることにつながるからです。

テロを口実にウクライナに報復攻撃ができ支持を固められるというのです。

ロシアからドイツへとつながる海底のガスパイプラインも爆破されました。

これもアメリカの謀略だと見ています。同盟国ドイツへの揺さぶりだとのことです。

プーチン政権はエネルギー価格の上昇でヨーロッパの結束を乱す狙いがあります。

物価高への怒りを背景にポピュリズム政権ができればそうなります。

ウクライナ戦争は長期化しヨーロッパもアメリカも衰退の度合いを強めます。

アメリカの一極支配の構図が揺らぎます。これが陰の勢力のシナリオです。

根本問題が残ってます。陰の勢力が多極化を欲する理由と多極化後の世界像が見えません。

現象を都合よく切り貼りして陰謀に強引に結びつけているとの疑問が消えません。