習近平超独裁国家と化した中国への処方せん
中国共産党大会が終わり習近平主席が慣例を破って3期目に入りました。
トップの在任期間を2期10年までにするというのは個人崇拝の弊害を避ける知恵でした。
1949年中華人民共和国を建国したカリスマ的指導者の毛沢東の過ちに端を発します。
毛沢東への権力の集中が1960年代の文化大革命の大混乱を引き起こしたとの反省です。
しかし習近平主席は建国の指導者と同じ道を選択しました。権力を握りしめました。
マスコミ報道によれば7人の最高指導者集団は習近平派で固められたとされてます。
習近平主席は建国100年の2049年までにアメリカと並ぶ強国になることを目標としています。
ここまで最高指導者の座に君臨しようとの野望を抱いているのかもしれません。
2049年10月1日が建国100年です。この時、習近平主席は96歳です。
権力者への過度の権力の集中と長期化は惨めな最期をもたらすことを歴史は示しています。
毛沢東自身がそうでした。文化大革命末期中国全土は混乱の極致でした。
極端な独裁は必ずどこかにひずみが生じ国家の運営に支障をきたす時が来ます。
昨今の中国経済の変調は独裁による国家運営の矛盾の表れと見ることができます。
ゼロコロナ政策で強力な統制経済的手法を断行した反動が出ています。
中華民族の偉大なる復興を遂げたいのなら方針の修正を余儀なくされる時が来ると思います。
強権国家に牛耳られる国際秩序を歓迎する国が世界の中で多数を占めるとは思いません。
民主主義と人権を守ることは追求すべき正義であり続けると思うからです。
時代の流れに逆行する中国の超独裁化は近未来に破綻をきたすはずです。
習近平主席の超独裁の確立によって中国の覇権主義的行動が強化されることが想定されます。
日本としては看過できない動きではありますが過度におびえることは禁物です。
本来あるべき時代の進歩の流れに逆行しているとの大局観を持つ必要があります。
時代の流れに抗した行動をとり続けている独裁者は天罰を食らうと冷静に見るべきです。
日本として取るべき対応は日本の自由と民主主義、人権を強化することです。
中国の真似をして強権化に走ることは相手の術中にはまることになります。
自由と民主主義、人権を尊重しつつこれだけ強い国ができることを見せつけることです。
そのような繁栄国家日本の姿は強権中国にとっていちばんの脅威となります。
中国の普通の人民が日本へのあこがれを強め強権指導者への反発を強めるはずだからです。
超独裁国家体制の誕生にあたふたすることなく日本は国家の再生へと舵を切る時です。