神奈川県開成町、山神新町長の早期ダッシュを期待

次期開成町長は山神裕さんで決まりです。府川町長が早々に引退表明をしたからです。

まじめな性格の山神さんは依然こつこつと選挙運動を重ねていると想像します。

良い意味で図々しくなる局面です。今から町長としてスタートダッシュをかけて欲しいです。

来年5月から正式に始まる山神町政は難題に立ち向かわなければならないからです。

府川町長はそれまでの町政の果実を活かせる恵まれた立ち位置でした。

その象徴が私に言わせれば御殿のような町役場を借金で建設したことです。

ゼロエネルギーの画期的庁舎だと喧伝していますが国からの補助金は4億余りに過ぎません。

土地開発公社による用地買収費も含めると30億円もの大借金を決断しました。

開成町が人口増が続き、勢いのある状況だからできたことです。

府川町長は町の南部地域開発で残された課題の街路建設に着手することを決めました。

資材費の高騰もありますので事業費の算定は難しいですが現段階で40億円と見込まれています。

国の補助金は4分の一程度だとされますので30億円は自前で用意しなければなりません。

一般会計67億の財政規模から考えて重い荷物を背負わされてしまいました。

山神さんはBNPパリバという世界的な国際金融機関に勤務経験があります。

借金で箱モノ建設や開発事業を進めたことに首を傾げているはずです。

負の遺産であろうともプラスに転じなければならないのがトップの宿命です。

前町長のせいにして頬かむりはできません。言い訳ができないのです。

厳しい道のりにならざるを得ませんが山神町長なら乗り切れると期待されています。

庁舎建設で大借金をし南部地域の街路建設で大借金が予定されています。

身動きがとれない財政状況下で夢のある開成町を発信しなければなりません。

厳しい現状を正直に町民に伝えることから始めることが大切だと思います。

開成町の財政は余裕があるはずだとの思い込みから脱することが必要だからです。

しかし大切なのは財政事情が厳しいからと言って委縮してはいけないことです。

困難な状況だからこそ長期的な大きな構想を打ち出すことが必要です。

府川町政の唯一の成果だと私が思うのは将来ビジョン「田舎モダン」を打ち出したことです。

ただし具体の中身が乏しいです。30年後の「田舎モダン」像を見せて欲しいです。

その上で最初は小さな一歩からという「積小為大」戦術をとったらどうでしょうか。

民間出身の山神さんならば民間企業の活力の導入はお手の物でしょう。

厳しい財政事情を補うのは民間企業しかありません。大胆に行くべきです。

山神町政は既に始まってます。遠慮は無用です。走り出す時です。