ストップ児童虐待
「柄」という言葉には様々な意味がありますが「品性」という意味で使います。
人柄が良いとか悪いとか言います。その方の持っている性格の徳性を語ってます。
人柄が良い人が集まっていればまち柄は良くなり、もっと集積すれば誇れる国柄になります。
昨今、日本がよって立つ基盤であった経済力の衰退が顕著です。
貧すれば鈍するという言葉があります。経済の低迷とともに国柄まで落ちているのか心配です。
国柄を直接明示する指標がありませんのでそれらしい事象で探るしかありません。
眉をひそめざるを得ない事件の筆頭は小さな子供への虐待です。
この30年で相談件数は激増してます。1990年度は1101件、昨年度は207659件です。
児童相談所側で接挙k的に相談に取り組んできた経緯もあるにしてもすさまじい増加です。
40代の女性が20年以上前に父親から性的虐待を受けたとして損害賠償を求めました。
ここにきて訴訟を起こしたのは忘れ去ることのできない心の傷を負ったことへの反逆でしょう。
広島地裁は損害賠償の請求期間が超えているとして訴えを退けました。
厳格な法解釈に沿った判断でしょうが性的虐待を受けた事実は認定されました。
表ざたにすることをためらっていてようやく告白するケースが相当数あることが伺えます。
親が子を虐げる児童虐待は国柄の堕落を象徴する事案のように思えてなりません。
立派に育つことを支援する側の人間が許しがたいところまで傷つける行為は国の病です。
国柄の堕落はまち柄の堕落の集積でまち柄の堕落は人柄の堕落に帰着します。
経済力の衰退も一因だとしてもどこか歯車が狂ってしまった事例だと思います。
ひとりひとりも市町村も国もそれぞれの立場で児童虐待への対応の強化が必要です。
真っ先に手掛けるべきは児童相談所機能の強化ではないでしょうか。
殺人といった深刻な事態に陥る場合は常に児童相談所が絡んでいます。
もう一歩踏み込んで家庭内の実情を把握していればと後付けで解説が出されます。
児童相談所の職員が責任を背負いたくないので腰が引けた対応をする可能性があります。
そうした対応をせざるを得ない原因を真に探求した報告が見当たりません。
マンパワーが足りないのならば人数を増やすことを考えることになります。
しかし責任逃れの体質が役所内にはびこっていれば解決にはつながりません。
児童虐待と児童相談所の問題は教育委員会と子どもの自殺問題と二重写しに見えます。
役所の体質問題に真正面から向き合って責任の所在を明確にすることが求められます。
児童虐待や子供の自殺、国柄を良くするために力を注ぐべき最優先のテーマです。