大義を忘れた政治に喝!

大義とは根本となる目的との意味です。何のためにそうした行動をするのかの理由です。

国地方を問わず大義がかすれてしまったような事例が多々見受けられます。

政治の品性を汚すことになり政治に対し冷笑的傾向を増すことに陥ります。

選挙に出る際政治家は公約を掲げます。その中には一丁目一番地となるものがあります。

その政治家の根っこの理念に基づいた国民住民向けの約束と言えるものです。

長く権力の座に留まることを潔しとせず在任期間を3期に縛ることは典型的事例です。

権力者自らが権力に対する自制の念を働かせとどまりたいとの欲望を抑える行為は気高いです。

政治家が掲げる大義の典型だと言えます。約束を実行することは政治への信頼を高めます。

ところが3期目が終わるころになるとこの気高い精神がしぼむ事例が事欠きません。

埼玉県知事を務めた現参院議員の上田清司さんは後継者難もあり4期在任しました。

自分で作った厳格な取り決めを自ら破ってはお話になりません。

現職の首長は選挙が強いですのでそのまま首長職にとどまることになるからです。

最初に立候補した時は立派な姿勢を示したことで有権者の喝さいを浴びました。

地位を得て基盤が盤石になったら最初に語っていた理想はくずかごということです。

ある種の詐欺行為です。こういうことをしていては政治の信頼は得られません。

私の身近なところでも厚木市の小林常良市長が上田さんと同じように公約を破棄しました。

お隣の松田町の本山博幸町長は在職3期までと公約し現在3期目です。

本山さんが公約をき然と守るかどうか注目しています。約束は約束です。

当該自治体の命運を決するような案件について当初の方針を平然と覆す事例もあります。

南足柄市の加藤修平市長は隣接する小田原市との合併協議に臨み合意寸前まで行きました。

ところが加藤市長は最終段階で態度を翻し反対へと舵を切りました。

2017年のことです。そのまま2019年4月の選挙で3期目当選を果たしました。

合併のような市の命運を決する案件を潰してしまいそのまま居座る行為は納得しかねます。

自分のポストを用意しておいてすまし顔で市長の座にいるようなものです。

来年4月の南足柄市長選挙に関し加藤市長は去就をまだ明らかにしていません。

新人候補がすでに出馬表明しています。加藤市長が出馬すれば激しい選挙戦となります。

加藤市長の合併をめぐる責任の取り方も再び選挙の争点に浮上させて欲しいです。

決して過去の問題ではなく政治に取り組む根本的な姿勢の問題です。

大義を忘れた政治行動は問うべきです。ないがしろにはできません。

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