政治家と年齢
大変失礼な言い方になりますがアメリカのバイデン大統領は弱々しいです。
アメリカの大統領はイメージで権力の座を維持する要素が多分にあります。
健康的で活動的な立ち振る舞いが求められます。80歳を超えると厳しいです。
日本で同じ世代の大物政治家を探すと自民党の二階元幹事長が目に浮かびます。
先月日中友好50周年のシンポジウムに駆け付けた二階さんの姿を拝見しました。
段の上に昇るのと降りるのはひと苦労でした。バイデン大統領以上に年齢を感じました。
ただ二階さんの場合は役職に就いているのではなくご意見番的立ち位置です。
練達の政治経験を活かせる場にいるとも言えます。よって健在なのでしょう。
私の経験上若い方が絶対的に望ましい地位があります。小さな自治体のトップです。
私が町長に就任したのは42歳でした。走り回るのは苦になりませんでした。
かつての人脈を活かし東京に出かけトップセールスを日課としました。
小さな町のトップは率先垂範で陣頭指揮が宿命です。スタッフが足りません。
大きな市や都道府県ならば補佐する人員が充実していて自ら飛び回る必要はありません。
大所高所から指示を出すスタイルの行政運営ができます。うらやましかったです。
小さな町の首長は理想的には40代そこそこでスタートを切るのが良いです。
40になればある程度社会経験を踏み極端に走らない判断が可能となります。
元気が有り余っている年代ですので。小さな自治体のトップにはうってつけです。
災害などの緊急時には若くて元気のよい首長がいることは心強いです。
遅くとも50代現役バリバリ世代のうちに首長に就任すべきだと思います。
先月30日に投開票が行われた神奈川県中井町の町長選挙で54歳の新人が当選しました。
体質の古い地域だとの先入観があり移住者の新人が勝利するとは思いませんでした。
敗れた現職の杉山町長は私より高校で1期先輩です。世代交代となりました。
私の住む開成町では55歳の山神裕さんが来年5月から町長に就任します。
32票差まで迫った前回の選挙で勝っていればさらに勢いが出たと残念です。
1年でも早く地位に就いた方がその勢いを町政運営に反映させられるからです。
高齢でもどうしてもやるという場合は二宮町の暴走老人のように大義が不可欠です。
坂本孝也前町長は危険な場所に役場庁舎を建てるのを阻止するという大義を掲げました。
78歳でも行政の経験のある自分しか止められないと町長選出馬を決断し奮戦中です。
高齢の方が政治に直接参画するのはこのぐらいの覚悟がなければなりません。
一般的には小さな町こそ若い首長を選ぶべきです。行動力が勝負です。