令和の日本型教育改革
先月29日NHKEテレで教育をテーマにしたシンポジウムの模様を放送してました。
令和の日本型教育の展望と課題と副題がついていました。議論の内容を表していました。
現在教育界は新たな学習指導要領に基づいて取り組みを進めている最中です。
学びを社会に活かす実践的な力や未知の課題に対応する力を身に着けようとしています。
頭でっかちな人間を育てたところで困難な現状を乗り越えられないという判断だと思います。
この方向性に賛同します。問題はどのようにして目指すべき能力を獲得するかです。
シンポジウムでは私立の中高一貫校での斬新な取り組みが報告されていました。
生徒が自主的にどのように課題を学ぶかを選択できるようにしている例もありました。
野外でのアドベンチャー体験を通じて仲間との連帯意識を育む取り組みもありました。
ICTの徹底した活用を公立学校に先駆けて実施しそれを特色としている学校もありました。
外囲国語専門の大学と連携しグローバルな課題を大学生と一緒に考える授業もありました。
受験名門校の開成学園の元校長が議論に参加してましたがこのは東大とハーバードで教授経験者です。
私立の学校の挑戦にうらやましさが混じったため息が出そうでした。
私立の受験校というと知識を詰め込む方針だと思いがちですが一概にそうは言えません。
優秀な生徒が集まるこうした学校の方がたくましさを身に着ける教育の挑戦をしています。
デジタル技術を活用した教育は公立学校の比ではありません。大差があります。
開成学園の例を見れば教える側の人材も超一流のスタッフをそろえています。
私立学校の通うにはお金が嵩みます。高所得階層でないと通わすことができません。
お金持ちの子弟がさまざまな教育改革に挑戦する学校の通うことになります。
そこでたくましさを身に着け、最先端技術に触れて名門大学に進学し社会へと羽ばたきます。
か弱いエリートではなくイギリスの貴族のようにたくましいエリートの誕生です。
上層階級はどんどん上に昇り階級的な基盤をどんどん分厚くしているように思います。
公立学校は完全に置いてけぼりを食っているような感慨に囚われました。
公立ならではの改革ができるはずです。高校改革に挑戦が不可欠です。
名門私立校のようなきらびやかな授業はできなくても地域との地道な連携はできます。
地域の課題を解決する総合学習の時間を充実させるのが手っ取り早いです。
上辺の知識ではなく地に足がついたたくましさを身に着けることにつながります。
私立名門校との違いを鮮明にできるはずです。真のたくましを競う気概が欲しいです。