情勢混沌の二宮町長選挙
神奈川県二宮町の町長選挙、明日告示20日投開票です。情勢は混とんとしています。
元町長で78歳で出馬を決断した坂本孝也さんが正月にわが家に来た時の印象が強いです。
このままでは死んでも死にきれないと語ってました。その姿勢に共感しました。
行く手をさえぎる壁は年齢です。78歳で再登板ですかとの常識の壁は分厚いです。
突破するには狂気しかないと坂本さんに伝えました。暴走老人に扮して欲しいと。
坂本さんには元町長の自負があります。横綱相撲で勝ちたい思いが強いように見えます。
政策は筋が通ってます。防災上懸念のある場所への役場庁舎の移転阻止が大義です。
東大植物園跡地を活用し小中統合型の新設小学校の建設を掲げてます。
教育施設の充実で人口減少を止めるとの発想は説得力があります。
しかし年齢の壁を打ち破るまでは至っていないと思います。苦しいところです。
常識破りで出馬に踏み切ったのですから悔いのない戦いをして欲しいと念じてます。
台風の目になりそうなのは福祉施設の常務理事の三枝公一さんです。
55歳と3候補者のうちで一番若いところが最大のセールスポイントです。
二宮町の北隣の中井町長選で移住者の元町議会議長が衝撃の当選を果たしました。
戸村裕司さんです。しがらみ選挙の典型的地域と思われた中井町で圧勝しました。
54歳と現役バリバリ世代です。この衝撃波は二宮町まで伝播していると思います。
三枝さんの弱点は政治や行政経験が皆無なことです。このハンディを若さで跳ね返せるかです。
現職に対し対抗馬が2人の選挙構図は一般的には現職に有利に左右します。
村田邦子町長は3期目を目指していて多選ではありません。年齢も65歳です。
しかし大前提があります。村田固定票が盤石で初めて現職有利の構図となります。
対抗馬に票を食われることは村田さんの票が目減りして接戦パターンとなります。
高齢者を中心に固い票のある坂本さん、若く勢いのある三枝さんにもチャンスが出ます。
勝利の決め手はふたつあると見てます。ひとつ目は保守票の行方です。
3候補とも自民党とは無関係です。自民支持者の動向は選挙に大きな影響を与えそうです。
衆議院の選挙区の見直しで二宮町は神奈川17区に編入となります。
自民党は勝ち馬に乗ろうと情勢を凝視しているはずです。優勢な候補者に乗ります。
もうひとつは若い世代の動向です。アメリカの中間選挙で若い世代が選挙を動かしました。
中井町長選挙の新人圧勝劇の背景にも若い世代の動きがあったと見て良いと思います。
若い世代の動向も焦点です。いずれにせよ勝負は5日間の選挙本番で決まると見ます。