民間のアイデアで役場庁舎の利活用
神奈川県開成町の役場庁舎を訪問された方は吹き抜けのホールに驚かれることでしょう。
人口1万8千人余りの町の庁舎にしては豪勢過ぎるのではとの感想を持たれると思います。
私もそのひとりです。そもそも新庁舎の建設自体に後ろ向きでした。
役場庁舎ではなく近隣に防災センターの建設を目指し知恵を絞ろうとしてました。
図書館も併設ができれば町民に歓迎されると見込んでいました。
府川町長は3・11の被災地の視察後、役場庁舎を防災拠点にしたいと考えました。
借金30億円で庁舎建設を断行しました。建ててしまった以上無用の長物にはできません。
12日13日の両日役場のホールで町主催のイベントがありました。
私の関わっているボランティア団体も出店したので13日の午前中お手伝いしました。
広々とした会場で各種団体の展示即売や環境問題の啓発ブースがありました。
それにしてもイベント自体の統一性が乏しいのが気になりました。
私が関わっているのは歴史研究団体でこれまでの出版物の販売をしてました。
団体の内容を質問される方もいて活動紹介には大いに役立ちました。
しかしお隣は農産物などの直売を手掛けている団体で賑わってました。
その隣は絵本の読み聞かせのボランティア団体でした。子ども連れの方が訪れてました。
古着などを販売している団体が集中している一角もありました。
この種のイベントではコンサートも同時開催も良くありますがそうした工夫はありませんでした。
前日は外の駐車場で子供向けイベントがあって賑わっていたと聞きました。
近くにある町民センターでは文化祭も開催されていました。運営がバラバラ過ぎます。
顔見知りの職員や町議の方に民間からアイデアを募集したらどうかと話しました。
役場庁舎は行政のものという発想は時代遅れです。民間に大いに貸し出すべきです。
土曜と日曜日のホールと駐車場の利活用のアイデアを民間に募れば面白い提案があるでしょう。
子どもイベント日とかフリーマーケットとか曜日ごとにテーマを決めるのも一案です。
駅前ピアノならぬ庁舎ピアノスペースも十分です。民間ならば知恵出します。
ゼロエネルギー庁舎が売りですので定期的な環境イベントは不可欠です。
貸し出す条件設定を明確にしておけば問題が生じることはないと思います。
立派な庁舎が飾り物ではもったいないです。民間出身の山神新町長に期待するところ大です。
貸出料が取れるイベントができれば財政的にもメリットが出ます。
財政難の中借金で建てた庁舎です。町民が納得でき発信もできるよう知恵を絞って欲しいです。