自然エネルギー、小さく産んで大き育てる。
昨日、川崎市溝の口駅近くにあるケイエスピーを訪問しました。神奈川県の後押しで設立されたベンチャー企業の創業を支援する株式会社です。
酒匂川流域で自然エネルギーを定着させエネルギーの地産地消を実現しようと一般社団法人を立ち上げました。科学ジャーナリストの飯沼和正さんの提唱です。
「酒匂川流域・自然エネルギー・研究開発協議会」で、近く私が理事長になります。ここで全体の事業構想をまとめ提案していきます。
東京の著名なベンチャー企業の創業者が賛同してくれました。事業会社を立ち上げます。ケイエスピーの持つノウハウを伺うために意見交換しました。
投資家から事業資金を集めるには夢のある全体構想が必要とアドバイスを受けました。全くその通りですが、小さく立ち上げて見せていく戦略で行きます。
電力会社の買取価格が一キロワットで38円と他の自然エネルギーに比べて高い太陽光で発電してとにかく発電事業を始めることを決めています。
当面は1000キロワットを目指しています。空き地に太陽光パネルを並べて発電し電力会社に売るだけなら面白くもなんともありません。
いかに新規性を入れ込むか知恵を絞っています。農業用水が張り巡らされている地域ですのでその上の空間を活用して発電するアイデアがあります。
三菱化学が薄手の太陽光パネルを開発し市場に投入しました。神奈川県の黒岩知事が屋根に貼り付けられるとして積極的に推奨しています。
ただしコストとの折り合いをつけなければなりません。ここが知恵の出しどころです。来月中には東京電力に発電量の仮申請をします。
木質資源を活用した発電事業も視野に入れました。間伐材や廃材などどんな種類の原料で発電するかで33円から13円まで買取価格にばらつきがあります。
神戸製鋼が開発した新型のバイオマス発電機に注目しています。360キロワットと小型で2000平方メートルの場所があれば設置可能です。
それでも原料が一日8トン必要です。集めるための組織体を作ることが先決で多少時間が要ります。発生する熱も野菜や花のハウス栽培に活用したいです。
バイオマス発電は周囲に森林を抱える足柄地域にとっては魅力的です。小さなモデル事業を是が非でも立ち上げて全国に発信していきます。