野次馬から見た大磯町長選挙
大磯町長選挙、5人出馬と思っていたらもうひとり候補者がいました。
大磯町の政治状況についてはその程度の情報収集力ですので野次馬のひとりです。
中崎町長の引退を受けて稀に見る混戦となりました。多彩な経歴の持ち主が並びました。
中央省庁の官僚、著名企業の幹部、芸術家などなどです。他町では考えられません。
さすが伊藤博文や吉田茂といった歴史に名を残す政治家を引き寄せた町らしいです。
それと高学歴。東大卒をはじめ著名大学の出身者がずらりと並びました。
女性町議の多さで名を馳せているのに女性の候補者がいないのには首を傾げました。
若者の立候補はありませんでした。最後に出馬表明した方が59歳で最も若いです。
結果は有効投票の57%、7371票を獲得した前県議の池田東一郎さんが圧勝しました。
中崎町長が推した候補者が2番手で2313票ですので勝負になりませんでした。
ここまで一方的な選挙だとは現場の空気を知らない野次馬にはわかりませんでした。
池田さんとは面識があります。キャスターの大越健介さんから紹介されました。
大越さんは今はテレ朝のニュースの顔ですが元はNHK政治部の記者でした。
東大野球部の後輩が政治家を志しているということで紹介されました。
池田さんも国会議員選挙、市長選挙で落選を重ね苦難を味合いました。
2015年神奈川県議として当選を果たし2期目の途中で町長選挙に転身しました。
中﨑町長の引退表明の前に池田さんに小さな町の首長は面白いと伝えたことがあります。
県議よりやりがいがあるのではとの私の問いに池田さんの態度ははっきりしませんでした。
その後中﨑町長が身を引くことが明らかになったあと出馬表明となりました。
野次馬的な解釈ですと中﨑町長からの応援を期待していたのかと勘繰っています。
6人の候補者の中では知名度は抜けていたでしょう。年齢も61歳といちばん若い部類です。
県議の実績もあります。有権者は雪崩を打ったという解釈が一般的だと思います。
乱戦模様で60%近い得票率です。圧倒的な勝利と見る方が大方でしょう。
野次馬の私は違います。もっと早く出馬を決断したらもっと勝ったと思います。
現職町長におもねるかのように決断を遅らせた分だけ票が減ったと思います。
現職が出馬しようとしまいと私はやるという姿勢を示せなかったことが混戦を招きました。
周囲を忖度する姿勢は今後の町政運営を考えるといささか懸念材料です。
池田さんは人口減を止めると公約しました。半端でない実行力が必要です。
批判を恐れずに断行する姿勢を持ち改革断行にまい進して欲しいです。