里山資本主義を考える。
昨日、大井町の山田地区にあるブルーベリーガーデン旭でのイベントを見に行きました。里山の木立は見事に色づいてました。
お茶と足湯で身体を温めました。夕方に行うコンサートの準備をしていました。お客さんは十数人でしたが東京からが多いとのことでした。
所有者は、ブルーベリーのシーズンが終わった後、相模湾も望める会場を貸します。東京の若者が借りて、イベントをプロデュースします。
ミニビジネスの展開です。こうした取り組みを積み重ねていけばいずれ里山全体でもっと発信力のあるイベントを開催することも可能です。
「里山資本主義」という言葉がちょっとしたブームになっています。日本総合研究所の研究員の藻谷浩介さんの著書が発信源です。
タイトルがそのものズバリ『里山資本主義』となっています。角川書店の新書で10万部を超えてベストセラーになっています。
藻谷さんは全国各地すみずみまで探求し回っている研究者です。藻谷さんの結論は、地域の特性を活かせば元気になれるというものです。
ただし、大規模な経済を目指すグローバルでマネーに一番の価値を置く経済ではなく地域にあった小さな経済を積み重ねることを呼びかけています。
藻谷さんはこれこそが日本の未来を輝かしいものにすると確信を持って語っています。極端な少子高齢化に悩んでいる地域に元気を注入する著書です。
藻谷さんは地域にあったエネルギーを確保することを提唱しています。中山間地ですと間伐材を使ったバイオマス発電と林業の再生を組み合わせることです。
日本の国際収支が苦しくなっているのは石油などのエネルギー源の輸入にお金がかかっていることは明らかです。そこを自立できるようにすることが大切です。
里山資本主義の考え方を活用して大都市部から中間山間地まで日本全国でエネルギー革命を実行していけばエネルギー自立への活路は見い出せるはずです。
原子力に頼るという発想は里山資本主義と真逆です。危険を地方に押し付けて大都市部の経済を優先する考え方だからです。決別の時期です。