神奈川県大井町長選、つるべ落としの投票率

11日に投開票の大井町長選挙は現職の小田町長が再選を果たしました。

予想通りでしたが、38.75%という投票率の低さには驚きました。

同じ名前の大井町のある東京品川区の区長選挙は12月4日に行われ投票率は32.44%です。

大都会の区長選挙とほぼ同じレベルに落ち込んだことを深刻に受け止めて欲しいです。

前回は三つ巴で2位と3位の候補の連携が成立しそれなりの激戦だと見られてました。

しかし有権者の関心を喚起するには程遠い状況だったことになります。

ブログでも紹介しましたがタウン紙に掲載された小田町長の政策は抽象的でした。

積極果敢なタイプの首長でないとの評価より無難という評価が勝ったと思います。

対抗した鈴木町議の主張は具体的ではありましたが内容が乏し過ぎました。

現職に勝つには有権者の関心を呼ぶ期待感が無ければなければなりません。

現職の再選だろうと多くに有権者が見切って投票所に足を運ばなかったのだと推測します。

前々回は58.21%、前回は48.37%です。投票率はつるべ落としです。

同時に行われた議会議員の補欠選挙の立候補者はいませんでした。

住民に一番身近な地方選挙に対する大井町の有権者の薄さは危機的です。

小田町長の得票数は3439票です。有権者のわずか23.59%に過ぎません。

4分の3以上の有権者は信任していないと厳しく受け止めるべきです。

地位を得たので安穏になどと小田町長が考えていたとしたら大間違いです。

身近な政治への関心を呼び覚ます活動を真剣に検討する必要があります。

投票率は政治への関心のいちばんの指標です。猛省し行動に移して欲しいです。

10月30日に行われた隣接する中井町長選挙の投票率は61.44%です。

3期目を目指した現職に対し移住者の元町議会議長が挑戦する構図でした。

しがらみが強い政治風土で知られる中井町ですが期待感が投票率を引き上げたのだと思います。

中井町は企業の立地で財政が豊かなのに人口減少、少子高齢化が急速に進展してます。

当選した戸村新町長は東京都出身で国際基督教大学出身のインテリです。

開発志向ではない人口増加策を訴えたことが有権者の心を捉えたと思います。

大井町長選では小田町長は子育て環境など開発志向ではない政策を重視してました。

子育て支援策など有権者の関心の高い課題で違いを鮮明にしにくかった事情もあったと思います。

4年後の町長選挙では有権者の関心を呼び覚ますような政策を掲げ熱い選挙にして欲しいです。

町長の座を狙う情熱がある方は斬新な政策を練って今すぐ準備にとりかかる気持ちが必要です。