岸田総理は高市大臣を斬るべき
高市早苗経済安保担当大臣が岸田総理の方針に公然と異論を表明しました。
岸田総理が防衛費増額の財源をめぐり増税もあるとの考えを示したことへの反論です。
ツイッターへの投稿で「総理の真意が理解できない。」とまで言い切りました。
ここまでくれば覚悟の上でしょう。この先どんな言い訳をしようとも通りません。
岸田総理にチャンスがめぐってきました。不退転の決意を示す絶好の機会です。
岸田総理は決断力の弱さが指摘されてきましたが一気に跳ね返せます。
防衛費増額の財源をめぐる論議の決着時期に合わせて間髪入れず解任すべきです。
評論したいのなら閣外でやればよいのです。大臣のまま総理批判はもってのほかです。
高市大臣は安倍元総理の強力な後ろ盾で昨年の自民党総裁選挙を戦い善戦しました。
安倍元総理は今はいません。党内基盤はないに等しいのです。叩く環境は整ってます。
安倍派内は安倍元総理の跡目をめぐり野心家たちがうごめいています。
自分の存在感を高めることに汲々としていて高市大臣の処遇に関心は示さないと思います。
高市大臣の座りごこちの良い場所はタカ派の論壇です。大臣を辞めてからも活躍できます。
世論も岸田総理の味方をしています。NHKの最新の世論調査は支持率を若干持ち直しました。
安倍元総理の国葬決断への反発や旧統一教会問題により支持率は30%台まで落ち込みました。
12月調査は33%から36%へと3ポイント上昇しました。たかが3ポイントされど3ポイントです。
防衛費の増額を51%が賛同してます。法人税の増税は61%が賛同です。
岸田総理大臣が目指す方向を国民は支持しています。間違っているのは高市大臣の方です。
これだけ環境が好転して蛮勇を振るえないとしたら岸田総理は胆力ゼロです。
1982年の自民党総裁選挙に出馬した中川一郎元農林大臣の傷ましい事例があります。
総裁選を目指す中川氏に闇将軍の田中角栄元総理が警告を発しました。
「はねてもいいが、池の外に飛び出したらそれきり日干しだぞ。」
東京・目白の田中邸の池の錦鯉を眺めてのやり取りだとされています。
中川氏は総裁選で4位に沈んだ後自殺しました。はねた男の末路でした。
岸田総理が胆力があることを示したいのなら高市大臣にこの逸話を伝え斬るべきです。
高市大臣は辞めろと言われれば辞める趣旨の発言までしてます。
自民党内では不信任に値するとの意見まで飛び出す始末です。なめられてます。
政治はままごとではなく真剣勝負です。岸田総理は断固たる姿勢を示すしかありません。
通常国会、4月の統一地方選挙、7月のサミット。乗り切る基盤となります。