岸田総理への年賀状

新年あけましておめでとうございます。

月並みな儀礼の言葉を書きましたが戸惑いがあります。
本当におめでたいとは思えない自分がいるからです。

どう考えても日本は明るい方向に進んではいません。
内憂外患が年ごとに深刻化してます。
それ以上に嘆かわしいのは立ち向かう体制が貧弱なことです。
困難に立ち向かおうと国民を鼓舞する様子は岸田政権には見えません。
当座しのぎが続けば国民の不安が和らぐことはありません。
岸田政権の閣僚が4人も五月雨のように辞任しました。
暗たんとした気持ちにさせられます。

岸田政権は政権維持の危機に追い込まれつつあります。
起死回生の内閣改造も封じ込められたと報じられてます。
ひ弱さが一層顕著になってきました。
反転の一手が見い出せません。

5月のG7サミットまでは持ちこたえるでしょう。
そこから先は視界不良となりました。
秋まで持つかどうか微妙な感じがします。

萩生田政調会長が防衛増税の前に信を問うべきと発言しました。
国民に負担を求めるのだから正論と言えばそうです。
額面通りには受け止められません。
衆議院の解散総選挙を意識させることが狙いだったと見ます。
選挙となれば不人気の総理には拒否感が出ます。
一昨年9月に菅前総理はそれで退陣に追い込まれました。
萩生田発言は岸田総理に向けて発射された先制攻撃です。

岸田総理には反撃能力がありません。
解散権への言及を一喝することができません。
高市大臣が公然と防衛増税に異を唱えた時もそうです。
一般論で総選挙はいつかあるなどと答えているようでは話しになりません。
萩生田君は早くも総理を狙っているのかぐらいは言わないと…。

ウクライナ戦争に米中対立、北朝鮮の核開発。
人口減少、少子高齢化に物価高騰。
誰が総理になっても極めて困難な局面です。
この時期に日本のトップに座る意義を見つめ直して欲しいです。
ほとばしる気迫、国民への熱い語りかけ。
有事の宰相には不可欠の要素です。
麻生副総裁が岸田総理に向けて「有事の総理だ」と語ったと報道されました。
苦笑せざるを得ません。
麻生副総裁はやゆしたのではないかと勘繰ります。

岸田総理は小ばかにされたと思い奮発しなければなりません。
まずはG7サミット。
この成功を掲げることは誰も反対できません。
しかも開催場所は広島です。
死力を尽くす姿勢を見たいです。
30年ぶりに保守本流政権が誕生した意味が見い出せずにいます。
岸田総理の変身を期待して見守ります。