増税論議の混乱は岸田総理の姿勢のあいまいさにあり
上から目線の増税要請には嫌悪感を感じます。
自民党の甘利前幹事長が少子化対策の財源に消費税も検討と述べました。
民放報道番組での発言です。
「子育ては全国民に関わり、幅広く支える体制を取らなければならない。将来の消費税(増税)も含め、地に足をつけた議論をしなければならない。」
本人は一部を切り取られた報道だとしていますが子育て支援財源として消費税増税を容認したことは否定できません。
よくぞ言ってくれたと財務省はない人は思っていることでしょう。
岸田総理が異次元の少子化対策とアドバルーンを上げました。
財務省は財源なき大盤振る舞いに暴走することをけん制しなければなりません。
防衛増税では自民党内から不満が噴出しました。
子育て支援でも財源論が先送りされてはたまらないと財務省は考えます。
そのタイミングで甘利発言は飛び出しました。
増税を国民に受け入れてもらうためには国民の納得が大前提です。
大物政治家が上から目線で語っていると受け止められることは逆効果です。
反発だけを生み増税への忌避感は逆に強まります。
結果として財務省が最も避けたいはずの借金で賄うことにつながります。
慎重さに賭ける発言だったと思います。
岸田総理の増税に対するスタンスがあいまいなことが議論を混乱させています。
防衛増税に関して法人税にばかりこだわり国民の負担は避けました。
これはおかしいです。少額であっても痛みを共有して欲しいと要請すべきです。
国民の強い意志であることを内外に示すまたとない手段だからです。
ウクライナ国民は厳寒の中でロシアの生活インフラへの攻撃に耐えています。
これだけ厳しい状況でありながらロシアと断固戦えという意見が圧倒的です。
強い意志がロシアの理不尽な攻撃に対する強固な防波堤となってます。
日本国民はウクライナ国民の国を守る気概に学ぶ必要があります。
少額であっても広く薄く負担して防衛の充実に活かす姿勢は防衛力です。
自分の国は自分で守るという国民の強固な意志が伝わるからです。
岸田総理は最初から反発を恐れて腰が引けてました。
自民党内の増税への反発を強めたと見ています。
少子化対策の方は増税ではなく臨時の国債にあってます。
将来を担う世代に対する対策ですので将来世代も負担をするのは理に適ってます。
将来を担う子供たちの為に国債を購入して欲しいと要請するのが本来です。
防衛財源は法人税にこだわり少子化対策の方は検討中ではお粗末です。