正当な選挙を認めることは民主主義の基本

トランプ前大統領の支持者がアメリカ議会に乱入した事件は驚きでした。
ちょうど2年前です。
民主主義の根幹をなすのは選挙です。大統領選挙が不正だと叫びました。
証拠もないのに選挙結果を認めないとなると混乱しかありません。
自らの支持者が勝てば正当、負ければ不正では選挙になりません。

衝撃的なのはトランプ全体領への任期が依然根強いことです。
支持者にとっては暴動の原因の究明は関心外なのでしょう。
バイデン大統領は認めないの一点なのだと思います。

アメリカ議会乱入事件から1年たちブラジルで同じことが起きました。
ボルソナロ前大統領の支持者たちが暴動を起こしました。
議会だけでなく大統領府と最高裁判所も襲撃を受けました。
ルーラ大統領の勝利を認めたくないのです。

選挙は不当だとしているのはトランプ前大統領派と一緒です。
ボルソナロ大統領は過激な言動でブラジルのトランプと言われてきました。
本人は暴動を批判してますが支持者の行動はブラジルの汚点です。
アメリカ社会の病がブラジルに伝播したと言って良いです。

日本ではアメリカやブラジルのような事態は起きてません。
しかしいつ何時過激な現象が勃発するかわかりません。注意が必要です。
神奈川県真鶴町ではおととしの暮れに出直し町長選挙が行われました。
松本町長が有権者名簿を持ち出した過去の行為が明るみに出て騒動になりました。
松本町長は辞職し出直し選挙となり勝利しました。

敗れた宇賀前町長の支持者はこの事実を受け入れられません。
有権者名簿を持ち出したような人物に敗れたことが許せないのです。
松本町長に対する激しい攻撃が続けられてます。
松本町長は防戦一方で町政は正常化とはほど遠いです。

明日町の消防出初式があります。
松本町長の配下にあることが許せない団員がいるようです。
式典が危ぶまれているとのうわさがあります。
真鶴は日本のアメリカあるいはブラジルなのかと思いました。
過激な対立を避ける日本の政治風土でここまで行くのは稀です。

松本町長は正当な選挙で選ばれことは否定しようがありません。
認めないと言って消防団員が出初式に出ないのは異常です。
消防団員は町の安全のために働く非常勤の公務員です。
政治活動をするための集団ではありません。
政治的怨念で晴れ舞台を汚すのは納得しかねます。
このまま推移すると分断は取り返しのつかないところまで行きます。
当事者の方々が真鶴町のことを考え冷静さを取り戻す時です。