真鶴町役場訪問記

17日ふらりと真鶴町役場を訪れました。松本町長に面会するためです。
伺う前に時間がとれるか電話で確かめました。
応対した秘書担当の女性職員の応対は手際よかったです。
予算査定中にも関わらずすぐに町長と連絡を取りました。

マスコミ報道ですと真鶴町役場はすさんでいるとの印象を受けます。
松本町長の有権者名簿の持ち出し問題に端を発し政争が絶えないからです。
退職する職員が後を絶たず役場内は混乱していると報道されていました。
秘書担当職員のてきぱきさに接すると報道が間違っているのではと思ってしまいます。

予定時刻は午前11時半。早めに着いたので玄関わきの石碑に目をやりました。
真鶴町民憲章が刻まれていました。
さすが小松石の産地だと思いました。
文章を見て思わず苦笑いしました。

5項目目標が掲げられていました。
3つ目、お互い仲良くし、思いやりの心を育てましょうとなっていたからです。
昨今の真鶴町内の状況とほど遠いと感じました。

松本町長との面会を思い立ったのは訳があります。
消防団が出初式をボイコットするとのうわさがあったので真相を聞くためです。
そこまで対立が先鋭化してているならば覚悟を決めた方が良いと思いました。
私の言う覚悟とは徹底抗戦です。下手な妥協はしません。
松本町長とは知らない中ではありませんので激励しようとしたのです。

意気込んで松本町長との会談に臨んだのですが拍子抜けでした。
松本町長は対立の激化を避け自ら出初式への出席を取りやめたとのことでした。
すぐにかっとなる私にはとてもできない芸当です。
式典終了後に消防団長に欠席を詫びたと語ってました。
私は詫びる必要なんてないと言いかけましたが止めました。
これが松本町長のスタイルなのでしょう。妙に感心してしまいました。

ひとつ気になっていたことを質問しました。
真鶴港の指定管理問題です。
真鶴と言えば海です。県からの管理の委託を拒否する理由が理解できません。
報道では真鶴町が拒否するような話で伝わってます。
松本町長の説明では誤解があったようです。
全ては自分の責任なので問題解決を図りたいとのことでした。
松本町長の性分ですので町議会や県に対し謙虚に説明を重ねると思い安心しました。

真鶴町はとてつもなく美しい半島とともに生きる町です。
一日も早く政争が収まり恵まれた地域資源を活かしまちづくりにまい進して欲しいです。
松本町長の落ち着いた態度に接し局面転換は可能だと思いました。