ファーストレディー安倍昭恵さんの提言

昨日は、東日本大震災から1000日。安倍総理夫人の昭恵さんが自民党の環境部会に出席して復興のあり方について一言物申したと報道されました。

夫がトップの座に座っている政党の会合に出て政策提言までするとなると前代未聞です。よほどの思いがなければ実現しません。

安倍昭恵さんは、被災地の復興事業の発想の転換を求めました。防潮堤工事についてです。コンクリート重視のやり方の見直しを求めました。

コンクリートに頼らない防潮堤としては、震災のがれきを活用してマウンドを作り、そこに土を持って緑の防潮堤を創ろうという提案があります。

横浜国立大学名誉教授の宮脇昭さんが提唱し、細川護煕元総理が呼びかけ人の代表となって「ガレキを活かす森の長城プロジェクト」と命名されました。

一部地域で実践されています。しかし、全体としてはこれまで通りのコンクリートの巨大な壁を造るやり方です。景観を守る上でも再検討が必要です。

どんなに強大なコンクリートの壁を作ったところで崩れる時は崩れます。しかし、その土地本来の樹木のよる森は津波に耐えて生き残りました。

震災から1000日の節目の日になされた安倍昭恵提言。この提言をきっかけに政府は、宮脇プランが持っている先駆性を見つめ直して欲しいです。

小泉純一郎元総理は脱原発も総理が決断すればできると迫りました。緑の防潮堤構想は脱原発よりずっとずっと容易な決断です。

愛する妻がコンクリート重視の防潮堤からの転換を求めました。夫として真摯に受け止めて欲しいものです。総理の決断があれば一気に進みます。