厄介な中国とどう猛なロシアへの向き合い方
かつての政界の暴れん坊亀井静香さんが唱える日本外交。
アメリカのポチにならない、中国に食い物にされない、ロシアにだまされない。
対応するにあたりアメリカはわかりやすいです。
情報がオープンですので判断ができます。
中国とロシアはそうはいきません。秘密のベールに包まれてます。
中国は「一衣帯水」の国などと言われますが実態を知るのは容易ではありません。
昨年の党大会で習近平体制はより盤石となりました。
これだけ強大な存在となるとどういった政治体制か日本人は想像できません。
もはや日本人が考える常識で中国を見ることは危険です。
全く“異次元”の思考がまかり通る国が隣国に現出したと考えた方が良さそうです。
コロナが中国という国の実態を垣間見させました。
強権でゼロコロナ政策を断行させて自画自賛していました。
想像するに地方政府の指導者たちは習近平主席の方だけを向いていたのだと思います。
人民の苦境はどこ吹く風で徹底した権力者への忠誠の競争を競ったのだと思います。
そうでなければ14億の国が一糸乱れぬ統制なんて考えられません。
ところが無理は必ずどこかにほころびが出ます。
余りの行動制限に人民側からの抵抗が噴出しました。
白紙のプラカードを掲げるという新たな抵抗の戦術も出ました。
習近平強権体制も人民の反乱は恐ろしいのです。
規制を一気に弱めて逆張りの政策となったのは記憶に新しいです。
強権中国の振る舞いが見えてきました。
習近平主席に忠誠の姿を見せるため一瀉千里に走ります。
人民の反乱という矛盾が見えると一気に舵を切り直します。
人民に対する怯えが潜在的にあることと政策の振れ幅が大きいことがわかります。
今後に活かすべき教訓です。
中国に比べてロシアは同じようにベールに包まれているとはいえ単純な国です。
力の支配の一点突破全面展開です。
10日付の日経新聞にアメリカの全ロシア大使のインタビューが掲載されていました。
ロシア軍の犠牲者について国内で次のように語られているということです。
「第2次大戦に比べれば今の犠牲など微々たるもの」ということです。
ロシアという国の本質をまざまざと示してます。
日本人に一般的な発想とは根本からして異なることは理解しなければなりません。
中国という厄介な国とロシアという野蛮な国に囲まれた国日本。
これもまた運命と心得てしたたかに生きる他に方法はありません。
食い物となってはいけませんしだまされてはなりません。