ロシアの軍事侵攻前夜から1年

一年前のきょうロシアのウクライナへの軍事侵攻前夜でした。
ロシアの暴挙が現実に起こるか憶測が入り乱れていました。
私は素人ながら軍事侵攻必至と確信しブログ発信してました。

軍人だった父の影響が如実です。
第2次世界大戦末期、旧満州現在の中国東北部で旧ソビエト軍と戦いました。
当時の独裁者のスターリンの残忍さを幼い私に語り続けてました。
父に言わせればロシアという国の本質は暴力だということです。

もうひとつは評論家の佐藤優さんの影響です。
佐藤さんは外務省でロシア分析の専門家だった経験からの見方を提示してました。
ロシアという国は直接国境が接することに警戒感を強く抱くというのです。
常に中立的な国の存在を欲すると見ていました。

ロシアにとって国境を接するウクライナは中立でなければいけません。
ロシアが言う中立とは親ロシアということです。
ウクライナが敵対するなんてことは断じて許せないことです。

軍事侵攻を目前にしてアメリカのバイデン大統領は盛んに警戒警報を発してました。
ウクライナとの国境付近に軍を終結させていると情報を流しました。
アメリカが直接阻止する行動をすることはあり得ませんでした。

バイデン大統領の姿勢に弱腰を感じた人は多かったと思います。
プーチン大統領はその筆頭だったことは間違いありません。
力づくで押してもアメリカは介入してこないとたかをくくったはずです。
バイデン大統領の姿勢もロシアを強気にさせた要因だと思います。

ソビエト時代、アメリカとの冷戦を終結させたのはゴルバチョフ大統領でした。
アメリカのレーガン大統領と対話により対立から平和へと導きました。
そのゴルバチョフ大統領はプーチン大統領と同じやり方で軍事侵攻してます。

バルト海に面したバルト3国という国があります。
北からエストニア、ラトビア、リトアニアです。
冷戦が終わりソビエトの支配からの脱却を試みました。
ゴルバチョフ大統領は独立を阻止しようと軍事介入をしました。

理屈は親ロシア派の勢力の安全を守るというものでした。
プーチン大統領がウクライナへの軍事侵攻を正当化する理由と一緒です。
バルト3国の場合はソビエト体制が崩壊状態で思惑通りに行かなかっただけです。
平和主義者と目されたゴルバチョフ大統領も本質は一緒なのです。

旧ソビエトから現ロシアアへと連なるDNAを見誤ることは道を誤ります。
どんなに警戒してもし過ぎるということはない国がロシアだと言えます。