災害史研究会と新設自治会防災部との対話
天皇誕生日の23日郷土史グループと自治会の防災部の交流が始まりました。
足柄の歴史再発見クラブの代表が開成町のみなみ自治会館を訪問しました。
みなみ地区は現在新たに住宅開発が進行中の地域です。
小田急線開成駅から近くきれいに整備された環境が人気を呼んでます。
地域の中心には新設された小学校もあり文教環境も良いです。
大半が開成町に移住された方です。
みなみ自治会防災部の副部長さんが地域の災害の歴史に興味を持ってました。
クラブの会員になりました。
自治会の方々が災害の歴史を学ぶのに協力して欲しいと要請がありました。
意義ある取り組みですのでふたつ返事で了解となりました。
関口会長ら3人と防災部の方々と意見交換をすることから始めることになりました。
関口会長がスライドで開成町の災害史を富士山の噴火と洪水を中心に説明しました。
江戸時代になり酒匂川は人工的に流路が整えられたことから説明は始まりました。
新田開発のために用水路を整備したのです。
江戸時代以前は自然のままの流れだったのです。
地名に「島」「台」「岡」「河原」とついているのはそのためです。
1707年の富士山の噴火とその後の大洪水で整えた水田は壊滅しました。
噴火の砂が積もった後に上流から濁流が押し寄せたのです。
堤防を意図的に切って大水の際の調整池に使う「かすみ堤」の説明もしました。
動画を使って説明し皆さん興味を持たれたようです。
現在の酒匂川で開成町内に1か所小田原市に2か所残ってます。
説明の後短い時間ですが意見交換をしました。
酒匂川の土手の松は二宮金次郎さんが植えたのですかと質問されました。
江戸時代末期に活躍した金次郎さんより前から植わっていたと思われますと答えました。
金次郎さんの偉大さを伝えるために話しが膨らんでしまったのが真相だと思われます。
防災部の役員の方の中に開成町出身の若い女性がいました。
学校での私のあいさつを覚えてくれてました。
笑いを取るあいさつで面白かったと思い出を話してくれました。
これはうれしかったです。
たかがあいさつ、されどあいさつ。
短くても内容によっては記憶になりますのでおろそかにできません。
みなみ自治会との意見交換会今後も継続することになりました。
4月に新しい防災部の皆さんと5月には自治会員を対象に行うことになりました。
子供たちにも参加してもらおうということになりました。
説明を短くわかりやすく面白くするよう頑張ります。