ほらは吹いてもウソはつかない

日本では3は縁起の良い数字です。
3人寄れば文殊の知恵、3本の矢。
3人集まれば知恵も出ますし結束力も高まります。
昨夕、お隣の南足柄市で市長選に立候補する笠井進さんのミニ集会がありました。
真鶴漁協の朝倉一志さんと私がゲストに招かれました。


笠井さんと朝倉さんは58歳で古くからの友人です。
笠井さんが里と海の連携を仕掛けきずなを深めたということでした。
海の幸のサンマを里の南足柄市で焼き販売し盛り上げようという催しです。
3・11の津波で被害を受けた東北のサンマを確保しました。
南足柄市の誇る名刹の大雄山最乗寺境内で実施するまで成長しました。
現役バリバリ世代の行動力が実を結んだ事例です。


3人でトークショーを開催しました。
この手の催しには馴れてますので私が話を進めました。
人口減少が話題となりました。
4万4千人を超えていた南足柄市の人口は現在4万人です。
朝倉さんの真鶴町は神奈川県で有為つ過疎地域指定を受けてます。

私は南足柄市の甘えを突きました。
富士フイルムという超優良企業に依存して将来投資を怠ったのです。
毎年入る富士からの破格の税収のため考えなくても済んだのです。
富士フイルムの企業再編の荒波を受け打ち出の小づちは縮小しました。

新たな小づちとしてアサヒビールを誘致しました。
しかし今年1月で操業を停止しました。
南足柄市は経済活力の点で危機を迎えています。

トークショーの中で笠井さんは人口5万人にしたいと述べました。
大ぶろしきを広げたのです。
私は大いに結構なことだと応じました。
開成町の歴史を話しました。
1955年に誕生した水田だけの小さな町、開成町の人口は4600人でした。
現在は19000人に近づいてます。
基礎を造ったのは私の父の大ぼらでした。
開成町を小田原に次ぐ都市にしてみせると大見えを切ったのです。
「ほらは吹いてもウソはつかない」という名文句も生まれました。

60年たちウソではないことが現実となっています。
豊かな自然環境と住宅適地に恵まれた南足柄が人口増加に転じるのは空想ではありません。
開成町が行ったような壮大な画を描くことから始めればよいです。
私は大雄山線に新駅を誘致し周辺の宅地開発を進めることを提案しました。

笠井さんにひとつ注文を付けました。
恐る恐る5万人というのではなくやると断言する姿勢を求めました。
その覚悟が市民を喚起するのです。
南足柄市の挑戦は真鶴町にも大いに刺激を与えるはずです。