牧島かれん前デジタル大臣への要望書

1996年10月の衆議院選挙から小選挙区制度が導入されました。
私はNHKを辞め出馬しました。
相手は自民党総裁を退いたばかりの河野洋平さん。
善戦したものの敗北でした。

一人を選ぶ小選挙区制となると壁を破るのはよほどのことです。
制度の変わり目に挑戦しかすかな希望に託したわけです。
その後私が出馬した神奈川県17区で自民党は揺らぎませんでした。
いちどだけ2009年8月の民主党ブームの時議席を失いました。
河野洋平さんの引退後出馬した牧島かれんさんが一敗地にまみれました。

民主党政権は3年4か月続き牧島さんは試練が続きました。
2012年12月の選挙で初当選を果たしその後は勝利を続け当選5回です。
デジタル大臣も務め一躍注目される若手議員となりました。

私は牧島さんに浪人時代があることを重く見ています。
神奈川県西部地域の地盤をくまなく回りバッジをつけました。
地域事情を刻み込んだと思います。

神奈川県の外れに位置し国政の支援が必要な地域です。
地域全体を考える視点の大切さを身に着けたはずです。
自らに投票した有権者の声だけでなく広く意見に耳を傾ける姿勢と言っても良いです。
自民党だけの視点を越え地域の課題に対応する政治家として成長することを期待しました。

湯河原町の冨田町長は1日町政報告会を開催しました。
牧島さんの助力で小倉少子化担当大臣をゲストに招きました。
大臣の挨拶は15分ほどですぐに退席したと聞きました。
町長選挙の対抗馬の土屋由希子さんを意識し小倉大臣を呼んだのは間違いないところです。
土屋さんが子育てを教育を前面に掲げているからです。

大臣を呼ぶことが少子化対策だと考えているとしたらあまりに浅薄です。
それで子供の数が増えるならば少子化対策なんて必要ありません。
多様な取り組みを地道に重ねなければなりません。
冨田町政は16年もおざなりにしてここにきてにわか花火です。

地に足の着いた取り組みをすべきだと助言するのが衆院議員の見識です。
自民党系の町長だからと安直に支援するのは問題解決に逆行です。
町民が納得できる少子化政策を持っているかどうかが大切です。
新進気鋭の代議士として判断を間違えていませんか。

土屋さんは助産院の開設に向け古い空き家を活用しようとしてます。
時代に適ったモデルとなるアイデアです。
こうした取り組みを支援するのが本来ではないでしょうか。
地域の代表なのですから良識ある行動を期待して止みません。