立民VS維新、小田原の陣

今週31日に県議選、政令指定都市の市議選が始まります。
統一地方選挙の前半戦が全て告示となります。

神奈川県西部地域では県議選の3選挙区のうち2つは無投票です。
残る小田原選挙区は2議席を3人が争います。
候補者がひとりの自民党現職は楽勝ですので自民党は3議席全て安泰です。

定数1の2選挙区が無投票なのは残念です。
日常的な交流が乏しい地域が無理やりのひとつの選挙区となったからです。
箱根湯河原真鶴の足柄下郡と箱根山を越えた南足柄市がひとつになりました。
南足柄市は4年前に足柄上郡と合体ばかりなのに再び選挙区変更です。
南足柄市から候補者が出ると期待してました。
結果的には自民党のための選挙区変更に見えてしまいます。

唯一選挙が行われる小田原選挙区の県議選は自民党以外の残る1議席は激戦です。
立民の現職と維新の新人が争います。
4年前と同じ顔ぶれですが落選した無所属新人が維新で挑みます。
前回は自民27000、立民17000、無所属14000でした。

先週所用があり維新の牙城の大阪に出かけました。
知人に聞いたところ維新の強さは目に見える成果が支えているということでした。
大阪の地下鉄は維新の改革で民営化されました。
サービスや駅の環境が劇的に改善され好評だということでした。

大阪の維新人気はお隣の奈良県知事選挙に影響を与えてます。
保守分裂となりました。
現職知事はあおりを受け苦戦です。
間隙を縫って維新新人が勢いを増しているとのことです。

4年前の小田原選挙区の県議選は立民候補の得票が伸びませんでした。
県西地域初の女性議席獲得を目指し佐々木ナオミさんが出馬し注目されました。
有権者の反応も良く無所属新人に差をつけると見てました。
理由は明らかでした。投票率が36.49%と低いのです。

強固な組織がない候補にとって投票率は命綱です。
選挙は投票所へと足を運んでくれて初めて結果が出ます。
雰囲気の良さはあっても得票につながらなかったのです。

女性の政治参画は時代に適っています。
女性議員の議席を守るという大義を前面に投票へとつなげることが大切です。
投票率を上げる選挙戦を展開することが必要です。

維新は大阪のように県西地域で目に見える実績はありません。
しかし根強い人気の松沢成文元知事が後ろ盾にいます。
維新入りは票の上積みの促進剤となる可能性があり侮れません。
小田原選挙区の県議選は立民と維新の県西地域での勢いを見る重要選挙区です。