マスコミが唱えるSDGsなどたいそうなお題目にはご注意を!

28日の日経新聞のコラムを見て驚きました。
薬剤を包装するプラスチック製のシートに触れていました。
大手の製薬会社が回収に乗り出したとの報道を受けての一文でした。
包装シートのごみに「注意を払った向きは、そういまい。」と書かれていました。

書いた記者はプラスチックごみの分別は行っていないように読めます。
分別を行っていればようやく企業が動き出したという感想を持つはずです。
日本を代表する経済紙の記者がプラスチックごみの分別収集と無縁だとすると黙っていられません。
紙面には地球環境問題について高尚な記事があふれているからです。
日経社内ではプラスチックごみの分別は徹底されていないのでしょうか。
身近でできることを行っていないのにたいそうなお題目を掲げている疑問があります。

私も偉そうなことは言えません。
NHK記者時代は現場のことを知りもせず能書きを垂れていた一人です。
自信を持って語れるようになったのは町長の経験を経てからです。
現場に近い仕事は言葉に説得力を与えます。

開成町では私の町長時代にプラスチックごみの収集回数を週1回にしました。
それまでは隔週でした。
町議会からの提案を受けて実施しました。
辻千恵子さんという町の婦人会長から議員に転じられた方です。
主婦目線を重視してました。

プラスチックごみはかさばり保管するのが大変です。
辻さんはごみを出している方ならわかるはずと収集期間の短縮を提案されました。
週一ならまめに分別できます。
プラスチックごみの分別強化にささやかでも効果があったはずです。
生活に身近な話は実際にやってみてわかることが多いです。
立派なことを文章にしたためても自分でやっていないと化けの皮が剥がれます。
日経新聞のコラムは典型的な事例です。

開成町では私の前の町長の山本久雄さんがシンプルなスローガンを掲げていました。
安全クリーンかいせいでした。
私はこの路線を引き継ぎました。
町内をくまなく回って自らごみを拾ったり落書き消しに努めました。
トップが率先することで町内全体にクリーンなまちづくりが浸透しました。
中国のことわざで言う隗より始めよです。

マスコミ業界で自らゴミ拾いをしている記者はどのくらいいるでしょう。
ゴミ拾いまで行かなくても分別しゴミ出しをしている人はどうでしょう。
自分でやってから記事は書いてもらいたいものです。
SDGsやグリーン革命などたいそうなお題目はできることを実践してからです。

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