#ミズマモル258in瀬戸屋敷


開成町の瀬戸屋敷の土蔵で民間団体による環境イベントが開催中です。
#ミズマモル258という名称がついてました。
中心メンバーの小林真理子さんに由来を伺いました。
ミズマモル活動はマイクロプラスチックの発生を防ぐ商品開発などの活動を行ってます。
神奈川県西部の足柄地域でも取り組もうと郵便番号の258を付け加えました。
最初のイベントが瀬戸屋敷土蔵の「ミズトーク」でした。

4月1日2日の2日間の日程で治水からマイクロプラスチックなど多彩です。
詳しくはこちらをご覧ください。https://mizumamoru258.com/
小林さんは足柄の歴史再発見クラブの前会長の小林秀樹さんのお嫁さんです。
そんな縁から酒匂川の治水の歴史を話して欲しいと声がかかりました。
関口康弘会長の都合がつかず私にお鉢が回ってきました。
治水も視野に入れて環境問題を考えるとはなかなかです。

メンバーは開成町への移住者ばかりでした。
地元の酒匂川の歴史を知るきっかけになったと思います。
島や沢など水と関係する地名が多い理由を話しました。
戦国時代までは酒匂川は平野を自由に流れてました。
自然に高い場所と低い地域ができ地名に反映してます。
江戸時代になり新田開発のため堤防が築かれました。
経済が発展し絶頂を迎えるとなぜか災害が起こります。
元禄の繁栄のあと1707年に富士山は爆発し噴火の砂で洪水に見舞われました。
川崎宿名主を務めた田中丘隅の治水でようやく落ち着きました。

富士山と酒匂川、噴火と砂地獄を考える住民の会」の発足 – 露木 ...
江戸時代を中心に酒匂川の治水の歴史を伝えながら治水技術についても話しました。
人工的に堤防を切るかすみ堤です。開成町内で1か所残ってます。
大水の時に遊水地として活用するアイデアです。
この江戸時代のローテクが2010年9月台風による大水で機能しました。

酒匂川に残る3か所のかすみ堤の遊水地は満水状態でした。
堤防決壊を防ぐのに効果があり再評価する技術だと述べました。
想定外の集中豪雨が頻発している現代に応用できるからです。
過去のものとして切り捨てるのではなく活かす姿勢が大切です。


5月から開成町長に就任する山神裕さんが午後顔を出しました。
役場職員による開成町の上下水道の話しを聞きに来たようでした。
山神さんの勉強熱心さには頭が下がります。
町議選に出馬する清水友紀さんやお隣の大井町議の重田有紀さんの姿も見えました。
地域の将来を担う面々が水問題に関心を持っていることを頼もしく感じました。