投票率は変化を求める有権者で決まる
投票に行かなくてはならないと思っても入れる人がいません。
こんな悩みを持つ有権者は結構いられるのではないでしょうか。
きょう投開票が行われる神奈川県知事選挙もそうした選挙だと思います。
現職の黒岩知事の優位は揺るぎません。
結果が見えていると投票所への足は遠のきます。
ところが黒岩知事のスキャンダルが週刊誌で報じられました。
週刊文春によるいわゆる“文春砲”です。
一昨日知人が私の自宅に届けてくれました。
口にするのもはばかれるような内容でした。
秘事を暴露され黒岩知事も心中穏やかではないと想像します。
この報道が投票行動にどう影響するのかは見通せません。
勝敗には関係ないと考えて投票せずに済ます方もいるでしょう。
けしからんと思い対抗する候補者を選択するのもありえます。
逆に愛想をつかして投票しない場合もあり得ます。
投票へと促す効果は期待薄です。
投票に行かなければ直接意思を表明することはできません。
どうしても入れる人がいなければ白票もあります。
しかしせっかく足を運んだのに権利を行使しないのはもったいないです。
総合的に考え次善の候補を選ぶのが本来のあり方だと思います。
勝負が見えている選挙でも反対票の多寡はその時点の当選者の評価です。
圧倒的な勝利ならば信任です。
対抗馬の方の得票が予想外に多ければ不満がくすぶっています。
白票が異常に多いということはまずあり得ません。
対抗馬に入れない限り不満を示すことは難しいです。
投票率が上がると政治が変わります。
2009年夏の衆院選挙が典型例です。
投票率が70%近くでした。自民党は下野しました。
その後は投票率は下落してます。
おととしの選挙は56%でした。
変化を期待した有権者の失望が原因だと思います。
地方選挙でも同じことが言えます。
自分事で恐縮ですが1998年2月の町長選挙の投票率は78%でした。
前の選挙より14ポイント上がり町民は変化を望みました。
湯河原町長選挙を注目してます。
前回の湯河原町長選、現職の冨田町長は圧勝が予想されていました。
結果は1300票差です。70歳の新人候補の大善戦です。
ただし投票率は50%割れです。
変化を望む声がいまひとつ盛り上がりませんでした。
今度の挑戦者は40 歳の土屋由希子さんで話題性十分です。
現町政に不満がくすぶっていることは前回の選挙でわかってます。
変化の期待が上乗せされたらどうなるか。
投票率が上がり劇的な結果となると私は見てます。