開成町新町長に56歳の元国際金融マン

開成町の新町長に山神裕さんが無投票当選しました。
56歳現役バリバリ世代です。
慶応大学野球部で活躍、国際金融マンです。
父親は元町長、サラブレッドでもあります。

前回の町長選挙で現職の府川裕一町長に32票差で敗戦。
山神さんは悔しさをばねに研鑽を積みました。
大学で政策を学び直し災害ボランティアに出かけ町内をきめ細かく回ったとのことです。
府川町長は早々に白旗を挙げて昨年9月に引退宣言でした。

開成町は人口が増え子どもの数も着実です。
しかし前途は決して平たんではありません。
府川町長での財政支出の後始末があります。
30億の借金で庁舎を建てました。30億円借金をして駅からの街路建設計画があります。
腕の見せ所と言ってしまえば簡単ですがそう簡単ではありません。
山神さん独自の新規の政策の打ち出しも同時進行で不可欠だからです。
当面は財政負担の少ないソフト事業を展開しながらの町政運営でしょう。

山神さんにひとつ留意して欲しいことがあります。
まちづくりは融資ではなく未来への投資だということです。
投資効果がすぐに見込めなくても長期の発展を考え決断せざるを得ないこともあります。
この見極めが手腕ということになります。
費用対効果の世界に精通しているだけに頭を悩ますと思います。
長期計画をもう一度再点検して政策の優先順位を再確認することが必要だと思います。


町議選の方は定数12に対し13人の立候補でした。
駅前マンション地区の自治会長から町議に出馬した清水友紀さんがミニ集会を開きました。
マンション前の公園でした。
集まっている人たちを見てびっくりしました。
30人余りで10人ほどが小学生以下の子どもだったのです。
大物ゲストを呼んではくをつける集会は見慣れてます。
45歳の現役ママさんの真逆の発想に打ちのめされました。

私はこんなに子どもの多い政治の集りは初めてだとあいさつしました。
子どもにもわかるよう語りかける清水さんは瑞々しかったです。
みんなが集まれる図書館が欲しいねと呼びかけたら大きくうなづいてました。
集会の後清水さんは子どもたちと意見を交わし要望を聞いてました。

子どもたちは有権者ではありませんがまちづくりの大切な当事者です。
子ども目線で政治を考えようとする清水さんの姿勢に感心しました。
清水さんの感性は開成町のまちづくりに大きな刺激を与えそうです。
いつの日か開成町で女性町長が誕生するとすれば清水さん以外にありません。