勇猛果敢な軍人として生きた父の結論は、戦争ではなく平和でした。

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昨日、開成町後援会主催の「年忘れつゆき順一を囲む集い」が開催されました。330人の皆さんが参加で会場は満席でした。

おととしの県知事選挙、昨年暮れの衆議院選挙、今年夏の参議院選挙。三連敗です。開成町と近隣の市町の後援会の皆様には苦労をかけ続けてしまいました。

自民党中心の安定政権を望む声が強く勝負する環境が全く整っていませんでした。世の流れをじっくり見極めて政治的な身の振り方は決めます。

来賓のあいさつの中で開成町の府川町長は、私が自然エネルギーを酒匂川流域に定着させるため新たな活動を始めたことに期待していると述べました。

太陽光発電所は来年度中にスタートさせる準備をしています。間伐材や剪定枝を利用したバイオマス発電、小水力発電も視野に入れています。

開成町議会の小林議長は父が1974年12月15日、29年前の昨日出版した『北の国に生きて』という著書について触れました。

小林議長と奥さんはともに開成町職員でした。開成町長だった父の原稿の清書を奥さんがお手伝いしたとのことでした。小林議長はあとがきを読み上げました。

父は、ソビエトと満州の国境を守る陸軍大尉で大隊長でした。1945年8月9日、条約を一方的に破り侵略してきたソビエト軍と激しく戦闘しました。

父は、ソビエト軍に抑留されシベリアで4年半捕虜収容所に入れられました。この本は、父のシベリア抑留体験を中心に記録したものです。

スターリンのソビエト体制がいかに強権かを厳しく問いかけています。反ソビエト、反共産主義の考えが一貫して貫かれています。

しかし、それでもあとがきでは平和の大切さを訴えています。それは戦争で多くの同僚や部下を亡くしてしまった悔恨からです。

「私は世界が、人間が人間を大量に殺りくする戦争から解放されることを望んでいる。それが北の国で果てた戦友たちへのはなむけだと信じる。」

父は、伊藤正徳著の『帝国陸軍の最期』にも勇猛な戦いぶりが紹介されています。生き地獄を見てきた父の結論は戦争ではなく平和でした。

現役の政治家は、一人として実際に戦争を戦っていません。小林議長の挨拶を伺いながら本当に戦った人の声を聞く必要があると痛感しました。